リスクオン相場は一時的?米リセッション確率は前月より上昇【2023年3月29日】
ファンダメンタル分析
米株価指数は下落、金融関連の不安が徐々に解消
米金利見通しは回復、5月FOMCでの利上げは50%織り込まれる
英BOE総裁は金融機関の混乱は政策金利に影響すると発言
イギリスでは経済引き締めの兆候が見られるとし、利上げ停止が近いことを示唆
原油は続伸、中東地方の法的闘争が終了かつ銀行不安によるリスク後退
資源国通貨は全面高、豪ドルとカナダドルが買われる
米リセッション確率が前月より上昇、リスクオン相場は一時的か
ドル安が進行、ユーロドルはじり高
ポンドドルは1.2350ドルに2回目のトライ
テクニカル分析
ドルインデックスを分析すると、本日は資源国通貨が全面高になっている。原油相場が回復しており、カナダドルが買われている。豪ドルも強くなっており、米ドル安が影響して、USDCADは下落、AUDUSDは上昇となった。一方、米リセッション確率は前月比よりも上昇となっており、長期的なファンダメンタルとしてはリスクオフに傾くと予想される。
3月は一服感があるため、次回の大きな動きは4月以降となるだろう。4月はドル円がもっと値崩れする可能性が否定できず、大きなトレンドが発生する可能性がある。
カナダドル円(CADJPY)
カナダドル円の4時間足チャートを分析する。大きな下降トレンドラインを描画できる。この下降トレンドラインは2回意識されていることが確認できるが、3回目で突破。今度は下降トレンドラインが支持線として機能していることが分かる。
トレンドラインが支持線と機能しているため、新規買い注文が入りやすいチャートとなっている。
トレード戦略としては短期買いエントリーを検討したい。目標となるのは96.990円と97円手前を意識する。ただし、96円を下回った段階でポジションを整理し、トレード計画を練り直す必要があるだろう。
【カナダ円/4時間足】
予想レンジ94.89円~97.43円抵抗線96.950円96.560円支持線95.50円
原油(XTIUSD)
資源国通貨の上昇要因となった原油の4時間足チャートを分析する。73ドルを回復したが、フィボナッチレベルの100%に該当する74ドルが控えている。74ドルを突破すると、75ドルから76ドル台に大きな抵抗帯がある。
原油の続伸が継続していたが、利益確定の動きや割高感から反落する可能性があるため、注意したい。
【原油/4時間足】
予想レンジ70.53ドル~76.40ドル抵抗線75.87ドル~76.40ドル支持線72.29ドル
ドル円(USDJPY)
ドル円の1時間足チャートを分析する。目先の金融機関に対する不安が和らぎ円安ドル高の構図となっているが、米国全体でみると、リセッション懸念が前月より増加している。そのため、長期的な円高目線に変更はない。
今週いっぱいは、130円割れは厳しいと予想。そのため、レンジ相場を想定する。131.56円が1つの上値目標となるだろう。レンジ上限を突破すると、131.80円付近に控える移動平均線が次の抵抗線と考えている。
【ドル円/1時間足】
予想レンジ130.40円~132.45円抵抗線131.76円支持線130.57円
本日の重要経済指標
経済指標やイベント日本時間豪消費者物価指数9:30台湾総統がNYに滞在–
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
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