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ファンダメンタルUSDJPY

ドル円は下落、米ADP雇用統計が予想外の減少

ファンダメンタル分析

  • 米ADP雇用統計が市場予想を下回る、-3.2万人(予想:+5.1万人)

  • 米政府機関閉鎖で75万人が一時帰休、解雇なら甚大な影響

  • リスクオフでドル売り円高が強まる、ドル円は146円台に下落

2カ月連続の減少

米ADP雇用統計が発表され、2カ月連続でマイナスとなった。8月の数値が+5.4万人から-0.3万人に下方修正された。失業率は低く推移しているが、明らかに米雇用情勢は悪化している。

さらに、米政府機関閉鎖によって75万人が一時帰休となっており、トランプ大統領は解雇を検討しているとのこと。全員を解雇すれば、経済や政府機関の混乱は必至となり、甚大な影響が出ると予想される。

ドル円は転換線、基準線、雲を下回り、200日移動平均線が支持線となっている。1回では下抜けできないだろうが、政府機関の閉鎖が市場が予想するよりも長期間になれば、ドル売りがさらに激しくなるだろう。

突然、「合意」になれば、一気に反発する可能性もある。

また、日銀関係者の利上げに関する発言にも注意したい。

【ドル円/日足】

プロのデイトレード戦略

146円台から反発しており、147円台で推移。基準線が抵抗線として機能するかに注目。RSIに注目すると50に接近している。下から50に向かっている場合、戻り売りが強まる可能性がある。

積極的に仕掛けるのであれば、基準線が推移する147.57円付近で指値売りができるだろう。

より慎重になりたいのであれば、147.80円~148.25円付近での指値売りを検討できる。

米政府機関閉鎖や米雇用情勢悪化に伴う利下げ期待の高まり、日銀の利上げ観測を考えると、円高要因が多いと考える。

【ドル円/1時間足】

本日の重要経済指標

経済指標やイベント

予定時刻

ユーロ圏雇用統計

18:00

米失業保険申請件数

21:30

米耐久財受注

23:00

シュウ・フジヤス

シュウ・フジヤス

チーフマーケットアナリスト

CMTA・CFTe認定。20年以上の経験を持つ現役トレーダー。MAM運用、金融機関向け記事執筆など幅広く活躍。

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