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FXのダイバージェンスとは?チャートの見方や効果的なインジケーターを徹底解説
目次
ダイバージェンスとは?
ダイバージェンスとは、直訳すると「逆行現象」を指します。FX取引におけるダイバージェンスは、価格チャートとオシレーター系の指標の動きが異なる方向を示す現象のことを指しています。
通常、価格が上昇すればオシレーター指標も上向きに、価格が下落すれば指標も下向きに動くのが一般的です。しかし、ダイバージェンスが発生すると、この関係性が一時的に崩れます。たとえば価格が上昇トレンドにあるにもかかわらず、オシレーター指標は低下する、といった具合です。
ダイバージェンスが発生する理由
このようなずれが生じるのは、相場の勢いが鈍り始め、トレンドの転換が近づいている兆候と解釈できます。
あるトレンドが継続するには、新規の参加者が次々と資金を投入し続ける必要があります。しかし、トレンドの勢いが衰えてくると、新規参加者は減少します。そうなると、既存の参加者による利確売りが増え、トレンドの弱体化が加速します。
このように、価格とオシレーター指標のずれが生じるのは、参加者の心理的な変化が影響しているためです。つまり、ダイバージェンスはトレンド転換のタイミングを事前に察知できる重要な現象なのです。
ダイバージェンスの種類
ダイバージェンスには、大きく分けて2種類があります。
強気のダイバージェンス
下落トレンド時に発生するダイバージェンスで、価格は安値を更新しているものの、オシレーター指標の安値は切り上がっている状態を指します。このパターンが出現すれば、上昇転換の可能性が高まります。
弱気のダイバージェンス
上昇トレンド時に発生し、価格は高値を更新しているにもかかわらず、オシレーター指標の高値は切り下がっている状況を指します。弱気のダイバージェンスは下落転換の前兆と解釈できます。
主要オシレーター指標とダイバージェンスの見分け方
1. RSI(相対力指数)
RSIは0~100の範囲で値動きを示し、70を超えると「買われすぎ」、30を下回ると「売られすぎ」と判断されます。上昇トレンド時にRSIが下落傾向を示せば弱気のダイバージェンス、下落トレンド時にRSIが上昇すれば強気のダイバージェンスと見なせます。
2. MACD(移動平均収束発散)
MACDは2本の移動平均線の差を利用した指標で、ショート期間とロング期間の移動平均線の交点がシグナル線となります。上昇トレンド時にMACDが低下すれば弱気のダイバージェンス、下落トレンド時にMACDが上昇すれば強気のダイバージェンスです。
3. ストキャスティクス
ストキャスティクスは%K線と%D線の2本のラインで構成され、%K線が%D線を下抜ける動きが売りシグナル、上抜ける動きが買いシグナルとなります。上昇トレンド時に%K線が%D線を下抜けば弱気のダイバージェンス、下落トレンド時に%K線が%D線を上抜けば強気のダイバージェンスと判断できます。
4. RCI(順位相関指数)
RCIは日付と価格の順位相関から算出され、+100%から-100%の値で示されます。+80%を超えると「買われすぎ」、-80%を下回ると「売られすぎ」とみなされます。上昇トレンド中にRCIが低下すれば弱気のダイバージェンス、下落トレンド中にRCIが上昇すれば強気のダイバージェンスです。
ダイバージェンスを活用する際の注意点
ダイバージェンスは有用な手法ですが、単独で使うよりも他の指標と組み合わせて総合的に判断することが賢明です。なぜなら、ダイバージェンスが発生しても、必ずしもトレンド転換が起きるわけではないからです。
強力なトレンドが継続している場合は、ダイバージェンスが一時的な現象に過ぎない可能性もあります。また、ダイバージェンスが発生しても、その後にトレンドが再び加速することもあり得ます。
そのため、移動平均線やサポート/レジスタンスラインなど、トレンドの方向性を示す指標と合わせてダイバージェンスを確認する必要があります。様々な指標を組み合わせることで、より確度の高い予測が可能になるでしょう。
ダイバージェンスの活用法
ダイバージェンスを効果的に活用するには、以下の点に留意しましょう。
1. 利確のタイミングを見極める
含み益のあるポジションを持っている場合、ダイバージェンスが発生すれば利確のチャンスと考えられます。トレンドの終焉が近づいている可能性が高いため、一部利確して利益を確保することをおすすめします。
2. 新規エントリーを検討する
ダイバージェンスが発生すれば、トレンド転換のチャンスです。現在のトレンドと逆方向のエントリーを検討しましょう。ただし、取引の決定は他の指標との兼ね合いで総合的に判断する必要があります。
3. ロスカットのタイミングを見計らう
ダイバージェンスが発生した場合、損切りのチャンスと捉えることもできます。含み損が一定以上に達していれば、早めにロスカットを検討するのが賢明です。
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