主要通貨ペアは様子見姿勢強まる、パウエルFRB議長の議会証言に注目【2023年3月7日】
ファンダメンタル分析
米主要株価指数は小幅高、市場では短期上昇を見込むトレーダーもいる
米10年債利回りがNY前半では下落、その後、上昇
FRB議長議会証言や雇用統計を控え方向感が見づらい展開
ドル・円は方向感なし、重要経済指標を控えて様子見姿勢
ユーロドルは上昇、ECB当局者によるタカ派発言が影響
一部ECB高官は今後の4会合連続で0.5%の利上げを支持
米国と同様に欧州のインフレは予想に反して加速
原油はレンジを抜け出せるかが焦点、中国経済回復に期待感
オセアニア通貨が弱含み、中国成長目標が5%にとどまる
テクニカル分析
本日、豪中銀政策金利発表、パウエルFRB議長による議会証言が予定されている。
オーストラリア中銀政策金利の市場予想は0.25%となっている。
ドル円(USDJPY)
ドル円の1時間足チャートを分析する。本日の予想レンジは134.90円〜137.12円。200移動平均線がサポートラインとして機能している一方、ドル安傾向と様子見姿勢が強まっていることから上値も抑えられている。
パウエルFRB議長の議会証言で、どれだけタカ派的な内容が出るのかに注目が集まっている。3月に0.5%の利上げ可能性を示唆した場合、ドル買いが一気に強まり、ドル円は急騰する可能性がある。
売買方針としてはスキャルピングで押し目を買うスタンスだが、欧州時間にはポジションをフラットにして、市場の反応をみたい。
【ドル円/1時間足】
予想レンジ134.90円~137.12円抵抗線136.57円支持線135.46円
ユーロ円(EURJPY)
ECBの追加利上げ観測が強まり、ユーロ買いが強まっている。一方、日本は金融緩和継続方針であるため、日欧金利差が意識されやすい。ユーロ円は145円台に大きな抵抗帯があり、上昇できるかが焦点となる。
4時間足チャートにフィボナッチ・エクスパンションを描画すると、61.8%に該当する145円が意識されている。最終的には100%に該当する146.70円まで上昇を予想する。押し目買いで臨みたいが、61.8%を割れば、一度ポジションをフラットにして様子見する方針。
【ユーロ円/4時間足】
予想レンジ143.48円~145.57円抵抗帯145円支持帯144.25円
豪ドル(AUDUSD)
豪ドルの日足を分析すると、200日移動平均線付近でもみ合いとなっている。本日の豪中銀政策金利に注目が集まる。サプライズがあれば豪ドルは買われやすくなるが、先週発表された消費者物価指数は予想を下回り、インフレのピークが過ぎたことが示唆された。中国の経済動向にも影響されやすい。
0.6720ドルを下回れれば、ストップロスを巻き込んで下落する可能性も考えられる。
【豪ドル/日足】
予想レンジ0.668ドル~0.6820ドル抵抗線0.6780ドル支持線0.672ドル
本日の重要経済指標
経済指標やイベント日本時間豪中銀政策金利12:30パウエルFRB議長議会証言深夜0時
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
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