スイス大手銀行UBSがクレディSの買収に合意、リスク回避の動きが弱まるか【2023年3月20日】
目次
ファンダメンタル分析
- 米株価指数は下落、銀行株への売り圧力が強まり支えきれず
- スイス大手銀行UBSが政府仲介によりクレディSの買収に合意
- クレディSの経営破綻から世界危機という最悪の事態は免れる
- 米シリコンバレー銀行の買収も一部で検討との報道
- リスク回避の動きが若干弱まる可能性
- その他の金融・銀行関連の新しい材料に敏感に反応
- 日本円・ゴールド・ビットコインが急騰
- ビットコインは底打ちから一気に急騰し28000ドルに突入
- ゴールドは2000ドル台目前、ドル円は130円割れが意識される
- 市場の関心はFOMCに、直前の相場では様子見か
- 原油相場は下落、米経済悪化が意識される
テクニカル分析
リスク要因となっていたクレディSの買収により、売られすぎ・買われすぎていた相場に調整の動きが出ると予想される。ドル安が進行していたが、利益確定の動きが強まる可能性が高い。今週はビッグイベントである米FOMCが控えており、市場の有識者の見方も分かれている状況。利上げでも利上げ停止でも大きく変動すると予想される。ポジション調整の動きが発生する見込み
ゴールド(XAUUSD)
ゴールドの4時間足チャートを分析すると、ボリンジャーバンドの主要なシグナルであるバンドウォークの発生が認められる。+2σ~+3σの間で発生しており強い上昇トレンドを示唆する。今後、他の銀行でも懸念材料となるニュースが発生する可能性があり、中長期的には上昇基調。
ただし、クレディSの買収報道で1950ドルまで反落する可能性がある。米FOMCの対応とパウエルFRB議長の発言で相場が大きく変わると予想される。
予想レンジ | 1961~2007ドル |
抵抗線 | 1996ドル |
支持線 | 1972ドル |
ビットコイン(BTCUSD)
ビットコインはドル安の影響で28000ドル台に突入。週足チャートを見ると、ボリンジャーバンドの中央線で反発しており、現在は+2σ~+3σに突入している。今週、もしくは来週に調整の反落の動きが発生する可能性がある。
RSIの数値は50を上回っており、約1年ぶりに上昇基調を示す水準に転換した。中長期的には今後、上昇の可能性がある。直近の上値目標は28850ドル。
予想レンジ | 26720~29100ドル |
抵抗線 | 28500ドル |
支持線 | 27310ドル |
ドル円(USDJPY)
ドル円は調整の動きが強まる可能性がある。最大のリスク要因であったクレディSの買収によって、最悪の事態は回避。利益確定の動きがでそうである。ドル円の4時間足チャートを見ると、RSIは徐々に切り上げており、下落基調の弱まりを示唆。FOMCの結果次第で変わるが、しばらくは様子見姿勢だろう。
本日はゴトー日であるため、東京時間午前は上昇する確率が高い。
予想レンジ | 130.48~133.27円 |
抵抗線 | 132.57円 |
支持線 | 131.80円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
重要経済指標なし | – |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。