恐怖指数は低下し為替と株式はリスクオン、OPECプラスが協調減産を発表【2023年4月3日】
2023年4月3日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米株価指数は大幅高、VIX指数は18まで低下
- リスクオン相場に移行、米利上げ停止に期待感が拡がる
- 前トランプ大統領が起訴、不測の事態発生に警戒
- 米ISM景況感指数に注目、米景気見通しが相場に影響
- OPECプラスは原油減産を発表、協調減産は市場にサプライズ
- 原油は著しい供給減、原油市場に大きな買い圧力となる恐れ
- 原油と相関性があるカナダドルの動向にも注目
- ビットコインは高値でレンジ相場を形成
テクニカル分析
米株価指数は大幅高となりVIX指数は18まで低下。金融不安は残るも、マーケットはほぼ解消し、リスクオン相場に移行した。週末にOPECプラスが原油協調減産を公表。原油相場に大きな影響がある。また、カナダドル高が一段と進行する可能性が高いと予想する。
本日発表される米ISM景況感指数で予想を下回れば、利上げ停止にさらなる期待感が生まれ、株価が上昇しドル安になると想定される。
原油(USOUSD)
週末に協調減産の報道が流れ、原油の著しい供給減少が見込まれることから原油は大きく窓を開けて上昇した。75ドルから80ドルと、レンジ上限まで価格が飛んだ。本日の米景況感指数次第だが、インパクトは非常に大きい。移動平均線が上値に迫っており、80ドルから83ドル台が次の抵抗帯となると予想される。
予想レンジ | 78ドル~83.84ドル |
抵抗線 | 82.37ドル |
支持線 | 79.4ドル |
カナダドル(USDCAD)
カナダドルが買われやすい地合いは強まると予想され、引き続き下落基調が続くと考えている。1.3515ドルが割れると、大きく下落する可能性がある。一方、原油は大きな上窓を開けているため、窓を埋める動きをする可能性がある。そうすると、カナダドルも利益確定の動きが出て、ある程度売られるかもしれない。
予想レンジ | 1.3410ドル~1.3577ドル |
抵抗線 | 1.3535ドル |
支持線 | 1.3452ドル |
NASDAQ
ナスダックは上昇相場に入った。移動平均線が明確な支持帯となり、大きく上昇。フィボナッチエクスパンションで描画した61.8%を大きく上回っている。4月の舞台は13000ドルになると予想する。100%は13900ドル台となっており、4月をとおして上昇基調が強まるのではないかと考える。
予想レンジ | 12830ドル~13380ドル |
抵抗線 | 13250ドル |
支持線 | 13010ドル |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日銀短観 | 8:50 |
豪小売売上高 | 10:30 |
中国・台湾祝日 | – |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。