相場のファンダメンタルが変化、米求人数減少でゴールドが急騰【2023年4月5日】
2023年4月5日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米経済指標が悪化、米国の求人数が予想以上に減少
- 豪中銀は利上げ停止を発表、政策金利据え置きへ
- 米株価指数は反落、上昇の勢いが継続せず
- ゴールドは急騰、安全資産へ資金が流入化
- ポンドは急伸、英当局者が追加利上げを支持
- 世界各国の利上げの流れが一巡し、為替相場に変化あり
- ドル円は下落、米リセッション懸念が現実味
- ドル円は131円台へ急落、130円台までの下落に注意
- 本日はADP雇用統計とISM非製造業指数に注目
テクニカル分析
為替相場は全体でドル安の動きになっている。ユーロドル・ポンドドルはドル安により急伸。ゴールドは上昇の勢いが強く、一気に2000ドル台を超え、ストップを巻き込んで2024ドルまで急伸。一方、ドル円は円高ドル安が強まり、リスク回避の流れが顕著になった。
雇用統計次第だが、ドル円は下値リスクがある。ポンドはレンジ上限を超えたため、さらに上昇する可能性が高い。
ゴールド
ゴールドの1時間足チャートを分析する。昨日の動きで2000ドル付近にあったストップロスを解消し、大きく上昇した。現在は2020ドル付近でもみ合いを続けており、新たな材料が出るまで、レンジ相場が続くのではないかと想定する。
一度反落する可能性もあるが、2007ドル付近まで下がると、押し目買いが出る可能性が高いと考える。米経済指標に左右されやすいが、長期的には上目線を維持する。
予想レンジ | 2004ドル~2049ドル |
抵抗線 | 2027ドル~2029ドル |
支持線 | 2015ドル |
ポンドドル
ポンドドルの日足チャートを分析すると、1.245ドルを終値で上抜けた。1.245ドルは過去2回、反落した重要な節目であり、強いドル安によって、一気に上昇した。当局者が追加利上げを示唆しており、ポンドは上昇する可能性が高い。
短期的には1.2520ドルを上回ると、1.2550ドルまで一気に急騰する可能性がある。押し目買いで臨みたい。
予想レンジ | 1.2405ドル~1.2590ドル |
抵抗線 | 1.2568ドル |
支持線 | 1.2454ドル |
ドル円(USDJPY)
ドル円の1時間足で短期的な相場分析をする。移動平均線を下回っており、下落が顕著になっている。131.370円が支持線になっているが、明確に下回ると、130.80近辺まで下落する可能性がある。
下落方向を予想するため、131.50円付近では戻り売りを狙いたい。ただし、移動平均線を上回る・131.80円を上回るなどした場合、一度ポジションをフラットにして戦略を練り直す方針。
予想レンジ | 130.46円~133.23円 |
抵抗線 | 131.67円 |
支持線 | 130.93円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
NZ政策金利発表 | 11:00 |
米ADP雇用統計 | 21:15 |
ISM非製造業指数 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得