クロス円は堅調に上昇も調整が入るか、週明けは調整相場に注意【2023年4月17日】
2023年4月17日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数は小幅な値動き、利上げを懸念して一時反落
- 米金融関連の決算が好調なことを受けて終盤には回復
- ウォーラーFRB理事が利上げを支持する発言
- 5月の米FOMCでの利上げがほぼ織り込まれる
- 恐怖指数のVIX指数は17まで低下
- 日銀は新体制の政策会合を4月下旬に開催
- 黒田路線の継承となればドル円の下値は堅くなる
テクニカル分析
為替相場ではドル高になっている。5月FOMCでの利上げがほぼ織り込まれている。一方、日本の金利政策の変更は当分なしという見方で日本円は売られやすくなっている。2022年に大きな円安トレンドとなった日米金利差に再び焦点が当たっているようだ。
ドル高になっているため、ドルストレート通貨ペア・銘柄は下落している。上昇が続いていたこともあり、下落の調整も大きい。
ユーロドル
ユーロドルはドル高に伴い反落した。ストキャスティクスでは買われすぎ圏の80を割ろうとしており、調整の下落の可能性が考えられる。高値圏で包み足を形成しているのも興味深い。
予想レンジ | 1.092ドル~1.1060ドル |
抵抗線 | 1.1070ドル |
支持線 | 1.095ドル |
ゴールド
ゴールドは節目となっていた2040ドルで反落した。ユーロドルと同様に高値圏でつつみ足を形成しており、61.8%も割れている。米利上げの発言がかなり影響しているようだ。
予想レンジ | 1987ドル~2028ドル |
抵抗線 | 2020ドル |
支持線 | 2000ドル |
ドル円
ドル円のストキャスティクスの数値が非常に高くなっており、過去24日間の中と比較すると高い価格帯で推移していることが理解できる。やはり節目となるのは240日移動平均線だと考えられる。
予想レンジ | 133.30~135円 |
抵抗線 | 134.50円 |
支持線 | 133.45円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米NY連銀製造業指数 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。