米地銀決算は想定よりも好調、ドル高相場が継続しドル円は135円が視野に【2023年4月18日】

2023年4月18日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • ダウ平均株価とS&P500は小反発、ナスダックは反落
  • 米企業決算は比較的好調、米地銀の決算も好調
  • ポルトガルとハンガリーがウクライナ産穀物輸入禁止、EUが反発
  • 全体でドル高相場、円売りも継続
  • 原油は反落、需要減少を見越す減産の動きが拡大との報道
  • ゴールドは2000ドル台を割る、ドル高加速で2000ドル台をキープできず

テクニカル分析

全体的にドル高が継続している。5月FOMCまではドル高が継続するのかもしれない。本日は米国以外の国で重要経済指標が発表される。ドル円は135円が視野に入る水準になってきている。米地銀決算が想定よりも良好なことも安心材料になっているのかもしれない。

ドル円(USD/JPY)

ドル円の4時間足チャートを分析する。移動平均線を明確に上抜けて、133.50付近が支持帯に変わったことが確認できる。日米金利差に再び注目が集まっており、次回FOMCまでは堅調に推移する可能性がある。また、米経済指標や企業決算が好調なことも、ドル高に影響しているのだろう。

今後は、節目価格である135円付近が抵抗帯となる。本日は押し目買い方針で135円付近までの回転をイメージしたい。

【USDJPY/4時間足】
予想レンジ133円~135.70円
抵抗線135円
支持線133.45円

豪ドル(AUD/USD)

豪ドルの4時間足を分析する。本日の豪中銀議事録次第ではあるが、執筆時点では大きなレンジ相場を形成している。注目するべきは移動平均線。現在は方向感がない展開が続いているが、議事録で再利上げについて議論されていれば、豪ドル買いとなる。

一方、再利上げなどはなく、今後、利下げ方針が議論されていれば、、移動平均線を割って下落する可能性がある。

【AUDUSD/4時間足】
予想レンジ0.6617ドル~0.6760ドル
抵抗線0.6725ドル
支持線0.6678ドル

カナダドル(USD/CAD)

カナダドルの日足チャートを分析する。240日移動平均線が抵抗帯として機能しており、反落するタイミングとしてはちょうどよい。消費者物価指数が発表されるが、インフレが進んでいれば、カナダドル買いとなり、下落する可能性がある。

チャートの形を見ると、下落方向のように思える。1.33950ドルは非常に大きな抵抗帯・支持帯となるため、どちらの方向に抜けるかは経済指標の結果次第か。

【USDCAD/日足】
予想レンジ1.3313ドル~1.3468ドル
抵抗線1.3430ドル
支持線1.3310ドル

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
豪中銀議事録10:30
英失業率15:00
米住宅着工件数21:30
カナダ消費者物価指数21:30

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。