米経済が再び活発化、予想以上に強い経済指標で利上げの回数が増えるか【2023年4月24日】
2023年4月24日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数は小幅反発、米経済指標が市場予想よりも上振れ
- 4月の製造業指数は強くPMIも強い、4月以降も利上げが複数回実施される可能性も
- ドル円は134円に攻め込むも反落、日銀会合までは円買いが根強いか
- ユーロドルは緩やかに上昇トレンドを形成、材料不足で1.10ドルを突破できず
- ポンドドルもレンジ相場を形成、次の材料待ち
- オセアニア通貨は売られやすい地合い、クロス円は相対的に円が強い
- ゴールドは反落、今後もも利上げが複数回実施の可能性あり
テクニカル分析
週明けは円買いが強くなっている傾向がある。金曜日に日銀政策決定会合を控えて、海外勢の政策変更期待にかけた円買いだろうか。ドル円は先週の金曜日のNY時間に134円前半まで急騰した。しかし、やはり135円は堅く、突破できない状況となっている。
今週はドル円は下値リスクが大きいのではないかと思われる。しかし、実際に日銀が政策金利を変更する確率は低いと予想。押し目買いチャンスが狙えるのではないかと考えられる。
ビットコイン(BTCUSD)
ビットコインは、米経済指標が上振れしたことを受けて急落している。一時期3万ドルまで到達したが、米利上げの継続といった弱気材料が多くあり、積極的に買われにくい展開。更に、仮想通貨への規制強化が検討されているとの報道があり、それも弱気相場への追い風となっている。
4時間足のチャート分析をすると、240移動平均線に近づいている。上昇トレンドが維持されるのであれば、移動平均線で反発する可能性が高い。一方、現在の上昇トレンドが終わる場合は上昇トレンドをいずれ割り込むだろう。移動平均線付近の動きに注目である。
予想レンジ | 26320~28670ドル |
抵抗線 | 28550ドル |
支持線 | 26900ドル |
ドル円(USDJPY)
ドル円の4時間足チャートを分析する。240移動平均線が意識されているが、徐々に下向きになっている。現在は移動平均線が支持線として機能しているが、一度割り込むと抵抗帯となる。135円を上回らなければ、134円台のレンジ相場が続くことになる。下値は堅く、上値は重い。
何らかの材料によって、どちらかの方向に激しく変動する可能性が高くなっているので注意が必要だ。
予想レンジ | 132.75~135.22円 |
抵抗線 | 134.60円 |
支持線 | 133.45円 |
豪ドル(AUDUSD)
豪ドルは短期では上昇しているものの、240移動平均線を超えられず、弱気ペナントを形成中との見方ができる。この場合、トレンドラインを下方向にブレイクすれば、大きく下落する可能性が高くなる。
今週の水曜日に消費者物価指数が発表されるため、どんな結果になるのかに注目である。
予想レンジ | 0.6621ドル~0.6761ドル |
抵抗線 | 0.6700ドル |
支持線 | 0.6656ドル |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
特になし | – |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得