米地銀リスクが再燃か、米景気後退懸念も重なり株価急落【2023年4月27日】
2023年4月27日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数は続落、米地銀ファーストリパブリックの預金が41%減少
- ファーストリパブリックは救済措置を受けて3月の金融危機を乗り切った米地銀
- 米金融システムに対する不安が再燃、需要後退リスクも浮上
- 為替や株式相場はリスクオフの動きが目立つ
- ドル円は132円まで下落もショートカバーの動きが入る
- 原油が大幅安、協調減産による上昇分を打ち消す
テクニカル分析
為替相場や株式相場は難しい動きとなっており、取引がしにくい。ユーロドルはドル売りによって1.20ドルに近づくも急落。ドル円は132円まで急落も反発。決定的な材料にかけており、トレンドに勢いがつきにくい展開だ。リスクオフでゴールドも2009ドルまで上昇するも、上昇が続かず反落している。
一方、ビットコインが安全資産として注目されており、一時は3万ドルに到達。しかし、利益確定売りなのかNY朝方には2万7000ドル台まで急落している。
ビットコイン(BTCUSD)
ビットコインは安全資産として一時3万ドル台まで買われたが、その後、利益確定売りの動きが強まりNY朝方に27000ドルまで下落している。4時間足のRSIは43となっており、弱気相場に転換している。今後の注目点は移動平均線で再び反発するかどうかだ。
予想レンジ | 26500~30000ドル |
抵抗線 | 28100ドル |
支持線 | 27200ドル |
原油(USOUSD)
原油は減産による上昇の動きを打ち消す動きとなった。また、上昇に伴って発生した窓を埋める動きが完成したこともテクニカル要素としては重要である。ファンダメンタル的に考えれば需要減少やリスク懸念で原油は売られやすい。下値リスクの方が大きいと考えている。
目安は直近安値となっている65ドル台だが、73.4ドル付近に大きな抵抗帯があるため、どこまで下がるかに注目したい。
予想レンジ | 67ドル~76ドル |
抵抗線 | 75ドル |
支持線 | 73.4 |
ユーロ円(EURJPY)
ユーロ円はフィボナッチエクスパンションが意識されている。61.8%に該当する146.650円で何度も反発しており、ユーロ高となるタイミングで100%に該当する149.20付近まで上昇するだろうと予想する。戦略としては押し目買いだが、タイミングを重視したい。
予想レンジ | 146.20~149.50円 |
抵抗線 | 148.80円 |
支持線 | 146.60円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
EU消費者信頼感指数 | 18:00 |
米GDP | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得