米株価指数が大幅上昇、景気減速でも主要ハイテク企業の決算が好調【2023年4月28日】
2023年4月28日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米株価指数は大幅上昇、メタやアマゾンの決算が市場予想を上回る
- 日銀政策決定会合待ち、ドル円は小幅なレンジ相場を形成
- 日銀によるYCC修正なしとなればドル円に上昇圧力、135円に突入の可能性
- 米GDPは減速も個人消費は上向き傾向が示唆、インフレ指標も予想を上回る
テクニカル分析
4月の月末相場で様子見姿勢が強い。本日は日銀政策決定会合が予定されており、市場の関心が集まっている。海外勢の中には政策変更を予想して大きく売り込む動きもある。サプライズがない限り、YCC変更はないというのが大勢でもある。よって、本日の日銀展望や総裁会見で金融緩和が当面継続となれば、ドル円に上昇圧力が掛かることになる。
ユーロやポンドなどは小幅な値動きになっており、クロス円が動きやすいかもしれない。
ドル円(USDJPY)
ドル円は日銀政策決定会合の結果次第によって大きく変動する。大半の予想ではYCC変更はないと考えられており、ドル円は上昇余地があると予想される。ただし4時間足の移動平均線は下向きになっており、すぐに135円を突破するとは考えにくい。変更なしとなっても、135円に一時的に突入するかどうかというレベルだろう。
134.40円は比較的大きな抵抗帯であり。これを超えるとストップロスが発動して135円台に突入する可能性がある。
予想レンジ | 132.9~134.89円 |
抵抗線 | 134.40円 |
支持線 | 133.50円 |
NIKKEI225
日経平均株価はレンジ上限に張り付いている。大きな抵抗帯となっているのは2万8800円である。YCC変更なしとなれば、日本株にとっては追い風となりやすい。市場が安心感を得れば、レンジ突破も時間の問題だろう。節目となる3万円台に突入するかどうかに注目したい。
240移動平均線が上向きになっており、支持帯としても機能している。中長期的に見て、上昇傾向が継続すると考える。
予想レンジ | 28450~29050円 |
抵抗線 | 28800円 |
支持線 | 28150円 |
NASDAQ
ナスダック市場は大幅高となった。大手ハイテク企業の決算が好調だったことを受けたことが株価を押し上げる要因となった。米国は高インフレ率と景気減速の兆候も見られる中、好調な決算は非常に好感されている。
ナスダックはテクニカル的に見ると、13270ドルが1つの上値目安となるだろう。13270ドルを上回ると、上昇に弾みがつきそうだ。
予想レンジ | 12950~13290ドル |
抵抗線 | 13200ドル |
支持線 | 13000ドル |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日銀政策決定会合 | 12:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得