ドル円は137円に突入し節目の高値を更新、円安基調が鮮明に【2023年5月2日】
2023年5月2日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米ファーストリパブリック銀行が経営破綻、リスクオフには傾かず
- 米主要株価指数は小幅下落、FOMC待ちの様子見相場か
- ユーロドルは上昇に一服、4時間足チャートで調整の動き
- EU圏消費者物価指数でインフレ鈍化となれば、ユーロ円は下落の可能性
- 豪政策金利は金利維持が予想、再開の見通しが公表されるかに注目
- ビットコインは急落、米地銀買収決定により安全資産の買いに一服か
テクニカル分析
米地銀の4行目の経営破綻となり、リスクオフに傾く可能性も否めなかったが、むしろ、決着がついたことを好感して、ドル高に傾いた。為替相場全体では円安基調が鮮明になり、円が売られている。
ドル円(USDJPY)
ドル円は240日移動平均線を上回り、2023年3月の高値を更新している。このまま円安基調が継続すれば、140円台が視野に入る。
マーケットはトレンド方向に好都合な材料に大きく反応する傾向があり、ドル円相場は上向きに傾いている1つのシグナルとも捉えることができるだろう。一時的な調整が発生する可能性もあるが、移動平均線付近まで下落すれば、押し目を買いたい。
予想レンジ | 136.41~138.45円 |
抵抗線 | 138円 |
支持線 | 136.90円 |
ユーロ円(EURJPY)
ユーロ円の日足チャートを分析する。上昇基調が発生しており、ボリンジャーバンドでもバンドウォークが発生している。本日の予想レンジは151.90が上値目安となる。ボリンジャーバンドの+3σ付近で決済をしたい。
+2σ~+3σでのバンドウォークは強い上昇基調を示唆し、本日も上昇しやすい基調となるのではないかと予想する。しかし、高値圏になっていることも確かであるため、+2σを割る動きが出れば、一度様子を見たい。
予想レンジ | 149.83~151.90円 |
抵抗線 | 151.75円 |
支持線 | 150.35円 |
カナダ円(CADJPY)
カナダ円の日足チャートを分析する。円安の影響を受けて、カナダ円も上昇基調に転じている。中長期的なチャート形状を見ると、ダブルボトムを形成していることが確認できる。現在はネックラインを超えて、上昇を続けている状況だ。
移動平均線が抵抗帯として控えているが、移動平均線を上回れば、104.550円が最終的な目標価格となりそうである。
予想レンジ | 100.65~102.23円 |
抵抗線 | 101.73円 |
支持線 | 101.05円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪政策金利発表 | 13:30 |
EU消費者物価指数 | 18:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得