米FOMCで今後の利上げ停止示唆、ゴールドが史上最高値を更新【2023年5月4日】
2023年5月4日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数は続落、FOMCで利上げ停止示唆
- 米ADP雇用統計は予想の2倍、労働市場は強さが目立つ
- NY市場終了直後にゴールドが急騰・原油が急落
- 本日はECB政策金利と今後の見通しが注目
- 米国は利上げ停止方針を示唆したため、ユーロドルの買いが入りやすい地合い
テクニカル分析
NY時間は円が全面高相場となり、ドル円は134円前半まで下落した。FOMCで利上げは決定されたものの、今後の利上げ方針に関する文言は削除されたため、ドル円は売りが優勢となった。
朝方にゴールドが一時2078ドル、原油が64ドル割れとなるなど、急騰・急落の動きが発生した。ゴールドは史上最高値更新となり、今後、上昇する可能性がある。一方、原油は米景気悪化を織り込み始めている。
ドル円(USDJPY)
ドル円は移動平均線で2回反落しており、137円を超えることができなかった。米国の利上げ停止、今後は利下げに傾くと、円は買われやすくなる。形状を見るとダブルトップを形成しているように見える。
円安基調に一服が見られ、方向転換に注意が必要である。
予想レンジ | 133.26~135.65円 |
抵抗線 | 135.20円 |
支持線 | 134.48円 |
ゴールド(XAUUSD)
ゴールドは朝方に史上最高値を更新し、2081ドルの高値を付けた。FOMCで今後の利上げ停止が示唆されたことが影響したからか、ストップロスを狙った大きな買いが入った可能性がある。
ここで買いエントリーをするのは慎重にしたいが、押し目は買っていきたい。短い足を見ると、窓を開けて上昇しているため、窓埋めの動きには注意が必要である。
予想レンジ | 2030~2095ドル |
抵抗線 | 2080ドル |
支持線 | 2042ドル |
原油(USOUSD)
原油は米景気悪化を織り込み始めたのか、朝方に急落し、64ドル割れとなった。直近の安値を更新している。安値を更新しており、ファンダメンタルでも売りが優勢となりやすい局面である。64ドルを明確に割れるかどうかに注目したい。
予想レンジ | 65.2~70.63ドル |
抵抗線 | 68.4ドル |
支持線 | 66.8ドル |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
ECB政策金利発表 | 21:15 |
ECB総裁記者会見 | 21:45 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得