マーケット分析

米経済指標が良好でドル高が強まる、ゴールドは2000ドルを割る【2023年5月17日】

2023年5月17日

Markets Analysis

為替相場はドル高基調が強くなった。米小売売上高が予想を上回り、ドル買いが優勢となり、ドルストレート通貨ペアが変動する要因となった。その中でもゴールドが大きく変動し、ドル買いが強くなったことによって大台である2000ドル台を割り込み、ストップロスを巻き込んで1988ドル付近まで下落した。

ゴールドはドル高の影響で大台の2000ドルを割り込んだ。28日移動平均線を終値で割り込んでおり、次の支持帯の目安は1984ドルと予想する。リスク要因がなくなったわけではないが、ドル高の影響の方が現在は強いようである。

ユーロ円は28日移動平均線付近で推移している。注目したいのは28日移動平均線を再び上回って上昇するか、反落するかのどちらになるかである。本日はEU圏消費者物価指数が発表されるため、インフレ鈍化となれば、下落方向になるリスクが考えられる。

ビットコインの4時間足チャートを分析する。仮想通貨に対する規制が強化される方向となっていることでビットコインは軟調推移となっている。28日移動平均線が抵抗線とし機能しており、ドル高基調になっていることも考慮すると、下落する可能性が高い。

戻り高値売りのチャンスとなる可能性があるため、注目したい。

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.（シュウ・フジヤス・ジュニア）からの提供となります。

認定テクニカルアナリスト（CMTA）取得
国際認定テクニカルアナリスト（CFTe）取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。