クロス円は堅調に上昇、米債務上限に関する会談が開催【2023年5月23日】

2023年5月23日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • ダウ平均株価は下落、ナスダックは上昇
  • バイデン大統領と下院議長が会談中、債務上限交渉は山場に差し掛かる
  • ドルストレート通貨ペアはボラティリティが低い、小幅なレンジ内で推移
  • 債務上限交渉を見極めるため、市場は様子見姿勢が強くなる

テクニカル分析

クロス円通貨ペアは続伸している。円が全面安になり、クロス円は堅調に上昇しており、特にスイスフラン円(CHF/JPY)は高値を更新し8日続伸となっている。ドル円は上昇基調になっており、138.80円台に突入するかに注目である。ドルストレート通貨ペアは、米ドルが様子見になっているため、ほとんど動いていない。

豪ドル円(AUDJPY)

豪ドル円の日足チャートを分析すると、240日移動平均線を上回って推移している。240日移動平均線は少なくとも2回反落しており、意識されている。今後、240日移動平均線が支持線として機能するかに注目したい。

RSIは58となっており、堅調な上昇基調を示唆している。円が全面安となっているため、上昇しやすいのではないかと予想する。240日移動平均線が支持線として機能していることを確認してから、押し目買いで臨みたい。

【豪ドル円/日足】
予想レンジ91.24~92.68円
抵抗線92.57円
支持線91.68円

ドル円(USDJPY)

ドル円は米債務上限交渉の行方次第で方向性が変わるだろう。デフォルトは避けると考えられるため、押し目買いがいいのではないかと思われるが、現段階では何も言えない。チャート形状を見ると、137.770を上回り、支持帯として機能していることが確認できるため、上昇する確率が高いと考える。

目先の上値目標は139.63円と予想する。

【ドル円/4時間足】
予想レンジ137.46~139.63円
抵抗線138.10円
支持線137.77円

ポンド円(GBPJPY)

ポンド円の日足チャートを分析する。大きな上昇トレンドを形成して、下値が堅くなりつつある。ポンド円は2022年に形成していた大きなレンジを上抜けし、トレンド相場となっている。上値予想は178円。178円に到達した場合、調整が発生して次のレンジ相場を約1年の長さで形成するのではないかと予想する。

【ポンド円/日足】
予想レンジ170.95~173.65
抵抗線172.98円
支持線171.62円

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
英総合PMI17:30
米建築許可件数21:00

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。