ドル円は140円台に迫る、デフォルトリスクが徐々に高まる【2023年5月25日】
2023年5月25日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ダウ平均株価は270ドルの下落、債務上限交渉が難航しており下落圧力が強まる
- ナスダックはNY時間終盤に買い戻し、下ヒゲを付けて陽線を形成
- NZ中銀は政策金利を0.25%引き上げ、金利据え置きを主張する票もあり急落
- ドル円は139.40円まで上昇、目先上値は140.42円
- ユーロドルは下落、一目均衡表の雲を下抜け
- ポンドドルは下落、インフレ率は8.7%に下落でポンドドルは売り優勢
- オセアニア通貨ペアは急落、レンジ相場の下限価格帯に近づく
- ゴールドは下落、ドル買いが強まり1960ドル割れ
テクニカル分析
NY時間にドル買いが優勢になった。米債務上限交渉が難航しており、期限が迫っている。市場もだんだん不安になっている。世界的に政策金利引き上げの最終段階になっており、ターミナルレートが近い。そのため、引き上げを主張する動きと据え置きを主張する動きで方向性が見えにくくなる段階だ。短期トレードを中心にしたところ。
一方、トレンド発生の兆候が見える通貨ペアもある。豪ドルはレンジ相場下抜けすれば、大きな動きになる可能性がある。
ユーロドル(EURUSD)
ユーロドルは下落基調が鮮明になっている。一目均衡表の雲を抜けて一度反発したものの、今度は雲が抵抗帯として機能していることが確認できる。ドル買いが優勢になっているため、ユーロドルは下落する確率が高くなっている。1.0720ドル付近が目先の下値目標になると予想する。
予想レンジ | 1.067~1.0821ドル |
抵抗線 | 1.0785ドル |
支持線 | 1.0713ドル |
豪ドル(AUDUSD)
豪ドルは長く継続していたレンジ相場を下抜けする動きとなっている。この形状が出現したときに考えるのは「N字」。目標価格を算出すると、0.6220ドルとなる。下値には0.65240ドルの大きな支持帯があり、一度反発する可能性もある。0.6524ドルを割れるかどうかに注目したい。
予想レンジ | 0.6482~0.66ドル |
抵抗線 | 0.6562ドル |
支持線 | 0.6510ドル |
日経平均株価(NIKKEI225)
日経平均株価はバブル後最高値を更新した。非常に強い上昇が続いていたが、31280円に強力な抵抗帯があり、利益確定売りの動きが出ている。高値圏で反転のシグナルとして発生するアウトサイドバー(包み足)が発生していることが確認できる。
一度は調整の動きが出るものの、30180円で再び上昇基調になるのではないかと予想する。ボリンジャーバンドの+1σで反発し緩やかな上昇を形成する可能性が高いと予想する。
予想レンジ | 29890~31680円 |
抵抗線 | 31280円 |
支持線 | 30180円 |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米国内総生産 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得