米債務上限交渉が基本合意、ドル円の上昇トレンドは強まるか【2023年5月29日】
2023年5月29日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ナスダック市場が大幅高、AIに注目が集まりエヌビディアが急騰
- 米債務上限交渉で基本合意に達する、米デフォルト回避でリスクオン相場
- 為替相場では円全面安、リスクオン相場で安全資産の円が売られやすい地合い
- ドル円は3日続伸、過去の主要な抵抗線である142.25円を目指す
- ユーロドルは下降基調、バンドウォークが発生中
ドル円テクニカル分析
週末分析と今週の見通し(日足)
ドル円は3日続伸しており、先週の金曜日も上昇の勢いを弱めることなく、139.50円付近で押し目買いが入り、一気に140円を上抜けて終値を迎えた。日足では強いバンドウォークが発生している。
今週の意識したい価格帯は142.250円付近と予想する。142.250円は昨年11月の戻り高値に該当するため、意識されやすい。また、142.180円~142.30付近に大きな抵抗帯が存在する。今週の調整の動きは、142円近辺で発生する可能性があると考える。
週間レンジ予想 | 138.90~143.88円 |
主要抵抗帯 | 142.18~142.30 |
日足トレンド | 上昇基調 |
デイトレード戦略(1時間足)
デイトレード方針は、継続して押し目買い。本日は米市場が休場であるため、ボラティリティが低くなる可能性が高い。先週は137円から140円まで急上昇したため、本日は調整の動きに注意が必要。
チャネル
1時間足では上昇チャネルを描画できる。現在はチャネルバンドの上限に接しているため、反落する可能性も考えられる。ただし、ボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能している。
RSI
RSIの数値は70に達し、現在は68となっている。一般的な買われすぎ水準に到達しているため、調整の動きがでてもおかしくないだろう。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
141.48円・・フィボナッチエクスパンション(100%)
140.70円・・ピボットポイント
市場センチメント
USDJPY 売り:76% 買い:24%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米祝日ー株式市場が休場ー | – |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。