日銀三者会合開催でドル円下落、上昇トレンドラインを下抜け【2023年5月31日】
2023年5月31日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 円安を協議する三者会合(財務省・金融庁・日銀)が開催
- 再為替介入を警戒してドル円は下落、1回目の介入水準は145円
- 上昇トレンドラインを下方向へブレイクアウト、一目均衡表の雲を下抜け
- 次の材料は6月13~14日のFOMC、6月15~16日の日銀政策決定会合
ドル円テクニカル分析
ドル円は上昇トレンドライン上で反発し140.90円まで上昇したものの、三者会合が開催されたというニュースで為替介入警戒感が高まり、一気に139.70円まで下落する展開となった。為替相場では円高が優勢となっており、下落しやすい地合いとなっている。
デイトレード戦略(1時間足)
デイトレード方針は、短期売り。上昇トレンドラインを明確に割り込み、NY時間にはボラティリティが低くなってトレンドの途中で発生するトライアングルが完成している。139.70円付近は堅くなっているが、円がより強くなれば139.150円までの下落が考えられる。
一方、円買い要素が少ないため、買い戻される展開も考えられるだろう。短期トレードを中心にして慎重にトレードしたい。
上昇トレンドライン
5月11日から堅調にドル円は上昇しており、上昇トレンドラインを割ることなく高値更新を継続していたが、昨日の動きによって1時間足の上昇トレンドは終了したことが理解できる。少なくとも短期的には上昇基調が終わった。
トレンドの途中で発生する短期のもみ合い相場が形成されており、139.70円より下にはストップロスが控えていると考えられる。移動平均線を目指して下落する展開も考慮したい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
139.150・・月単位の大きな支持帯
138.820・・N字パターンによる目標値
市場センチメント
USDJPY 売り:73% 買い:27%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪消費者物価指数 | 10:30 |
カナダ国内総生産(GDP) | 21:30 |
FOMCメンバー講演 | 翌1:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得