ドル円は3日続落、FRB理事の利上げ停止発言や為替介入を警戒か【2023年6月1日】
2023年6月1日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米求人数は市場予想を上回り好調、一時ドル高が急激に強まる
- 米求人数発表後にFRB理事が利上げ停止発言、方向転換しドル安に傾く
- 中国の経済指標が悪化、世界経済の先行きに不安
- ドイツの消費者物価指数が減少、EUでもインフレ鈍化の兆候
- 3者会合の開催や前回為替介入水準が迫り、ドル円は上げ渋りの展開
ドル円テクニカル分析
ドル円は139円前半まで下落した。1時間足チャートでは短期レンジ相場を形成していたが、ロンドン勢が参入前に一度139.30付近まで下落。その後、買い戻され、米求人数増加という経済指標によって140.40円まで急騰も、FRB理事の利上げ停止発言により、NY時間には再び下落基調に。139.150円の240移動平均線付近まで下落する展開となった。
デイトレード戦略(1時間足)
デイトレード方針は、戻り売り。138.90円付近に主要支持帯があり、139.50円まではショートカバーで上昇する可能性がある。また、240移動平均線で反発する可能性も考慮する必要がありそうだ。
フィボナッチレベル
2023年5月30日高値の140.930円を始点としてフィボナッチエクスパンションを描画すると、61.8%に該当する価格が139.40円、100%に該当する価格帯が138.80円付近であることが確認できる。
139.40円ではフィボナッチエクスパンションが機能しているため、信頼性が高い。次の下値目安は138.80~138.82円付近と予想できる。
移動平均線
1時間足の240移動平均線は2週間の移動平均を示し、中長期では意識されやすい移動平均線である。過去に何度も反発・反落されており、信頼性もある。ドル安によって一時138円台に突っ込んだが、円買い材料は少ないため、移動平均線で反発する可能性もある。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
136.270円:主要な支持帯(ATRによる値幅分析)
137.880:月足単位のピボットポイント
市場センチメント
USDJPY 売り:65% 買い:35%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪小売売上高 | 10:30 |
EU消費者物価指数 | 18:00 |
米ADP雇用統計 | 21:15 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得