ドル円は下落基調が継続、本日の米雇用統計に注目【2023年6月2日】
2023年6月2日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米ADP雇用統計は市場予想を上回り27万8,000人、賃金の伸びは減少
- 本日は米雇用統計が発表予定、予想19万5,000人
- 米FRB理事やパウエルFRB議長は利上げ停止を支持、ドル高に歯止めがかかる
- ドル円は下落基調が継続、138.820円付近で推移
ドル円テクニカル分析
ドル円は月初のボラティリティ上昇によって、139円台から138円台に舞台を移した。、1時間足では240移動平均線を割り込んでおり、下落基調が継続している。4時間足ではフィボナッチリトレースメントと過去に形成したレンジ相場の価格帯、1時間足では下降チャネルの形成に注目したい。
スイング分析(4時間足)
ドル円の4時間足チャートを分析すると、過去に形成したレンジ相場の価格帯である138.30~138.70台が支持帯として機能する可能性がある。今後、下抜けの勢いが強まるかどうかは、やはり6月13~14日に開催されるFOMCで決まりそうだ。やや大きな支持帯であるため、利益確定売りや押し目買いが入る可能性が考えられる。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。1時間足で注目するのは下降チャネルの形成とフィボナッチエクスパンションによる目標価格。
現在、下降チャネルの下限バンド付近で推移しており、一度調整の反発が発生する可能性に留意したい。特に、雇用統計発表後は、週末のポジション調整の動きが発生しやすく、ショートカバーの動きとなる場合がある。上昇する場合でも、移動平均線があるため、短期的なものとなると予想する。雇用統計次第ではあるが、支持帯が厚いということは念頭に置いておきたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
138.30円・・・過去のレンジ相場の下限価格
138.10円・・フィボナッチリトレースメント(38.2%)
137.87円・・フィボナッチエクスパンション(161.8%)
市場センチメント
USDJPY 売り:67% 買い:33%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米ISM製造業購買担当者景気指数 | 23:00 |
米雇用統計 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得