ゴールドはレンジ相場を形成、1970ドルより上値は重たい展開【2023年6月12日】

2023年6月12日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米主要株価指数は小幅上昇、重要イベントを前に取引量減少
  • FOMCに市場の関心が集まる、結果次第でボラティリティが大きくなるか
  • FOMCでは利上げ停止確率が70%、パウエル議長は利上げ効果を検証する見込み
  • ゴールドはレンジ相場を形成、1970ドルより上値は売り圧力が強い

ゴールドテクニカル分析

ゴールドはレンジ相場を形成している。1970ドルの抵抗帯に阻まれて、上値が重たくなり1時間足の240移動平均線に接近している。FOMCで利上げ停止が決まれば、ゴールドにとっては上昇材料となると予想できる。

今回のFOMCでは、パウエルFRB議長の記者会見でのコメントに注目が集まる。利上げを再開するタカ派姿勢を示せば、再びゴールドに下落圧力がかかることになり、1935ドルのサポートラインに接近する可能性がある。利上げ停止の状態を7月も継続するとコメントすれば、ゴールドにとっては上昇材料となり、再び2000ドル台も視野にはいるだろう。

デイトレード戦略(1時間足)

デイトレード方針はレンジ取引。FOMC前までは上昇しても、すぐに下落する可能性が高いため、1980ドル台になったらテクニカル指標を活用して売りのチャンスを探れると考えている。引き付けて売りを入れたい。

フィボナッチリトレースメントの23.6%が意識されており、1969ドルに大きな抵抗帯が存在する。また、フィボナッチエクスパンションを描画すると、1987ドルが100%に該当する。ドル安が予想以上に強くなれば1987ドルを目指して上昇すると予想する。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

1987ドル・・上昇トレンドの目標価格

1969ドル・・主要な抵抗帯

1948ドル・・主要な支持帯

【ゴールド/1時間足】

市場センチメント

XAUUSD 売り:55% 買い:45%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
特になし

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。