ドル円は急騰、FOMCの利上げ停止の期待感で買いが強まる【2023年6月14日】

2023年6月14日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米主要株価指数は上昇、利上げ停止期待感でファンダメンタル良好
  • 米消費者物価指数は市場予想を下回る、インフレ鈍化は利上げ停止の根拠
  • パウエルFRB議長の発言に注目、今後の利上げに関するコメントに敏感に反応するか
  • ゴールドは急落、利上げ停止期待感で上昇も1970ドルの抵抗帯を超えられず

ドル円テクニカル分析

ドル円は消費者物価指数の発表後に139円台まで下落したものの、押し目買いによってNY時間に140円台まで一気に上昇した。注目するべきはトライアングルを形成していた上限ラインを突破したことである。本日はFOMC直前となるため、アジア市場・ロンドン市場の取引量は減少すると予想される。

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の方向性はFOMC次第となるが、パウエル議長が利上げ停止を支持していることからも、今回は利上げ停止になる可能性が極めて高いと考えられる。今週は日銀政策決定会合も控えているため、ドル円は慎重姿勢になりやすい。

しかし、方向的には上昇基調ではないかと推測する。過去に意識された価格である140.25、140.45円が強い抵抗帯となることが予想される。

通常であれば、FOMC直後には大きなボラティリティとなる。最大で下値は139.0円、上値は142.35円付近まで変動となる可能性がある。保有ポジションには注意が必要だ。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

主要な抵抗帯・・140.450

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:72% 買い:28%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
英国内総生産15:00
米生産者物価指数21:30
米FOMC翌3:00

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。