ドル円はレンジ相場を上抜け、日銀は金融政策維持を決定【2023年6月19日】
2023年6月19日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日銀は金融政策の維持を決定、日銀は安定した物価推移は達成していないとの見方
- 米FRBは利上げ停止を発表したが利下げは2年ほど想定していないとコメント
- 長期にわたって日米金利差が発生した状態になるとの見方でドル円は急騰
- ドル円の主要な抵抗線である142.25円が迫る
ドル円テクニカル分析
日銀は金融政策の維持を決定。長期的な物価見通しが安定していないとの見方を維持。その影響で円全面安相場となり、ドル円は急騰。ドル円は抵抗線となっていた140.25円が目前に迫っている。2022年11月は142.25円が戻り高値となり、その後127円まで下落した。
今回の上昇で142.25円を上回れるかどうかで今後の方向感が決まると予想する。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円のトレード方針は押し目買い。日米金利差が意識されるとすれば、今後も、長期間にわたって金利差が開いたままとなることが先週示唆された。円全面安で相対的にドルが買われやすい地合いとなる。
142.25円は日足の主要な抵抗線であり、意識されやすい。一度利益確定の調整売りがあってもおかしくはない。深追いするのではなく、押し目買いチャンスを待ちたい。
日足を確認すると、レンジ相場を抜け出し、次のフィボナッチレベルである161.8%を目指して上昇する可能性がある。161.8%に該当するのは147円付近。ただし、スピード感がある上昇は為替介入の要因となる。ニュースなどには十分注意したい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
142.25円・・2022年11月の戻り高値
140.15円・・フィボナッチレベルの100%
市場センチメント
USDJPY 売り:70% 買い:30%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米株式市場は休場 | – |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。