ECBフォーラム開催、FRB議長は2回連続利上げの可能性に言及【2023年6月29日】
2023年6月29日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米株価指数は不安定な動き、利益確定と押し目買いが交錯
- 米FRB議長は今後の2回連続利上げに言及、為替相場ではドル買いが強まる
- ECB総裁は利上げ継続方針を表明、ピーク金利の宣言には遠いとコメント
- 日銀総裁は物価上昇に確信ができれば政策変更の可能性と発言
- 植田総裁は年内緩和政策変更には触れず
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドル相場は、NY時間に売りが強まり、1.0910ドル付近まで下落。ポルトガルで開催されているECBフォーラムの主要国パネル討論で、EUと米は利上げ方針を強調、日本はハト派を貫く姿勢が強調された。特に、米FRBは今後連続利上げする可能性に言及したため、ドル買いが強まり、ユーロドルは60Pipsの下落となった。
ドル円は145円が意識される価格帯まで上昇しており、為替介入のリスクがある。
デイトレード戦略(1時間足)
相場全体でドル買いが強まっている。そのため、ユーロドルでも売り方針で臨みたい。また、日足を分析すると、トリプルトップを形成している。執筆時点(日本時間9:30)では24移動平均線(1日の移動平均)と240移動平均(2週間の移動平均)がデッドクロスしていない。
売りのタイミングとしては、上記2本の移動平均線がデッドクロスしたときを狙ってみたい。1.0890ドルを割り、上値が重たいことを確認してから売りを仕掛け、1.085ドル付近までの短期トレード方針。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
1.0927ドル・・240移動平均線
1.0894ドル・・主要支持帯
市場センチメント
EURUSD 売り:59% 買い:41%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪小売売上高 | 10:30 |
ドイツ消費者物価指数 | 21:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。