ADP雇用統計は予想を上回る、米金利上昇を背景にドル円下落【2023年7月7日】

2023年7月7日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米株価指数は反落、米金利急騰を背景に株売りが強まる
  • 6月ADP雇用統計は49.5万人と市場予想を大幅に上回る
  • 本日は政府米雇用統計、市場予想は22.5万人
  • 為替相場は一時ドル全面高、ドル円は144.50円まで上昇
  • 日銀副総裁がYCCに言及、バランスを取って判断するとコメント
  • YCC修正検討という見方から円買いが広まる

ドル円テクニカル分析

ドル円はADP雇用統計が発表された後、144.50円まで急騰した。市場予想の約2倍に迫る数値が発表され、高金利政策を継続しているにも関わらず、米労働市場が極めて堅調なことが強調された。米10年債利回りも急騰したことで、株売りに繋がり、ドル円は始値から反落して143.80円台で推移している。

デイトレード戦略(1時間足)

本日の注目イベントは米雇用統計。ADPは民間企業の統計なのに対し、本日は政府雇用統計となる。ADP雇用統計と同じように力強い数値が発表されれば、金利上昇を背景にさらに株価が下落する可能性もある。

デイトレード方針としては、短期売り方針で臨みたい。ただ雇用統計当日なので、日中のボラティリティが低くなる可能性も考えられる。具体的には144.15円付近の指値売り、143.60円付近での買戻しをイメージする。雇用統計前には必ずポジションを決済する方針。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

144.15円・・240移動平均線

143.68円・・フィボナッチ23.6%に該当

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:61% 買い:39%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
米雇用統計21:30

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。