ドル円は142円台に急落、米雇用統計が予想を下回ってドル売り傾向が強まれる【2023年7月10日】
2023年7月10日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米雇用統計は市場予想を下回る、為替市場は強いドル売りで反応
- 米平均時給は上昇、インフレ不安が根強く追加利上げの可能性も指摘
- クロス円は急落、夏休暇前のポジション調整が強まり円買いが強まる
- ユーロドルは一目均衡表の雲で反応、反発して急上昇
- ポンドドルは上昇トレンドが継続中、1.2850ドルが節目の価格
ドル円テクニカル分析
ドル円は雇用統計の発表後、急落。ADP雇用統計の発表後は144円から143円台、米雇用統計の発表後は143円台から142円台へと続落している。142.60円を割っているため、しばらくは下落基調が続く可能性が高くなった。
日足を分析すると、一目均衡表の基準線(141.91)に接近している。141.91円が支持帯となるだろう。ここで反発して再び上昇基調になるかに注目だ。7月は夏休暇前の夏枯れ相場としても知られており、円高傾向が強くなるアノマリーがある。
デイトレード戦略(1時間足)
本日のデイトレード方針は戻り売り。142.60円、142.80円付近になったら、指値売りをしたい。142.60~142.80円付近には大きな抵抗帯があり、反落すると予想する。買戻しは日足の基準線である141.90円付近を想定する。143.00円を明確に上回った時点でストップロス。
日足の基準線を下値目安に突っ込む可能性があるものの、押し目買い意欲も強いため、通貨強弱を念頭に置き、短期取引を意識したい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
142.78円・・・ピボットポイント
141.20円・・・主要な支持帯
市場センチメント
USDJPY 売り:45% 買い:55%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
特になし | – |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。