ドル円は138円台に下落、米インフレ率低下で利上げ観測後退【2023年7月13日】

2023年7月13日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米CPIは3%に低下、2年ぶりの低水準
  • 米追加利上げ観測の後退でドル売りが強まる
  • ドルストレート通貨ペアはボラティリティ増加
  • ユーロドルは節目の1.110ドルを上回り急騰
  • ゴールドは6月中旬以来の1950ドル台を回復

ドル円テクニカル分析

ドル円は下落の勢いが増している。特に海外時間の円買いは激しい。背景には米CPIが2年ぶりの水準となりドル売りが加速していること、7月28日の日銀会合で政策変更を期待する海外勢の円買いがある。

139円前半でレンジ相場を形成していたが、米CPIの発表をきっかけに急落。138.70円に突っ込み、一瞬反発したものの、戻り売りが強まってストップロスを巻き込んで138円前半まで売り込まれた。

日足チャート分析

ドル円の日足チャートを分析する。一目均衡表の雲上限を突き抜け、雲に突入している。テクニカル的には下落が一服する水準となる。雲は非常に厚く、雲に突入すれば、下抜けするには時間が掛かると想定される。136.50円~137円前半ではレンジを形成してもみ合う可能性が高いと予想する。雲を下抜けすれば、下落が強まり130円前半も視野に入るだろう。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

デイトレード方針は戻り売り。ドル売りが強まっているため、売り方針で臨む。十分に引き付けて売りを入れてみたい。具体的には139.15円付近での売りを考える。

もしくは、137.85円付近での押し目買い。137.85~137.90円には厚い支持帯があるため、幾分反発することが予想される。1時間足のRSIが30以下となっているが、再び30を上回ったタイミングは押し目買いのチャンスとなる。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

139.16円・・主要な抵抗線

137.90円・・主要な支持帯

137.12円・・主要な支持帯

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 買い:64.6% 売り:35.4%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
英GDP15:00
EU財務相会合19:00
米失業保険申請件数21:30
米生産者物価指数(PPI)21:30

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。