ドル円は一時140円を割り込む、市場の注目は日銀会合へ【2023年7月27日】
2023年7月27日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米FOMCは0.25%の利上げ決定、次回の会合での利上げについては中立的な姿勢
- 中国が日本の水産物の輸入規制を強化、原発処理水の放出に反発
- ドル円の焦点は金曜日の日銀政策決定会合、やや円買いとなっている
- 日銀会合では政策変更なしが大勢の見方、政策変更なしなら大きく上昇の可能性
ドル円テクニカル分析
米FOMCの発表後、140円半ばから139円台まで売り込まれた。しかし、日米金利差がさらに広がったこと、日銀会合では政策変更なしと考えられていることから、押し目買い意欲が強い。140円前半では強い押し目買いが入り、140円半ばまで再び回復している。
テクニカル分析をすると、下降チャネルを形成しており、方向感としては売りだろう。しかし、突っ込み売りは避けたいところ。短期回転をイメージして売りポジションを保有するか、中長期的な目線で押し目買いをいれるかのどちらかになりそうだ。現状では判断がつかないため、チャネルと価格との関係や移動平均線の位置関係に注意したい。
デイトレード戦略(1時間足)
デイトレード方針は戻り売り。上昇チャネルからレンジ相場に移行し、下降チャネルの形成段階になっている。24移動平均線が下向きになっているため、短期的には売り勢力が強いと判断できるだろう。140円前半には大きな支持帯があるため、短期回転を意識しながら、チャネル上限付近で戻り売り、下限で買戻しのサイクルをイメージしたい。
チャネルを上回れば、方向を転換し、買い方針とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
140.85円・・主要な抵抗線
市場センチメント
USDJPY 売り:52% 買い:48%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
ECB金融政策発表 | 21:15 |
米GDP | 21:30 |
ECB総裁記者会見 | 21:45 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。