ドル円は一時138円台、日銀会合でYCC修正議論との報道【2023年7月28日】

2023年7月28日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 日銀政策決定会合に注目、YCC修正議論との報道で円高に
  • ドル円は138円台に急落、実際にYCC終了となれば大きく円高に動くと予測
  • 日銀会合で特に変更がなければショートカバーで142円台に上昇する可能性
  • ECBは0.25%の利上げ決定、ラガルド総裁はユーロ圏の経済減速を認める

ドル円テクニカル分析

ドル円は141円台まで上昇したものの、日銀のYCC修正が議論されるという報道によってNY時間に急速に円高が進んだ。YCC修正なしとの見方が大勢であっただけに、市場にとってはサプライズと受け取られたようだ。本日は日本時間の午前中に日銀会合が開催され、15:00頃から植田総裁の会見が予定されている。

YCC修正はなくとも、総裁会見でYCC修正に対してどのようなコメントがあるかに注目である。

デイトレード戦略(1時間足)

本日のデイトレード方針は、日銀会合終了までは様子見するのがよいだろう。YCC修正に対して、少し過剰な期待があるように見られ、実際に修正がなければ円安ドル高に急転換する可能性がある。

総裁会見でYCC修正に何らかの言及があれば、137.85円付近までの下落可能性を考えたい。一方、当分修正なしとコメントがあれば、142.60円付近まで急騰する可能性がある。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

140.12円・・主要な抵抗帯

138.71円・・主要な支持帯

137.86円・・主要な支持帯

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:48% 買い:52%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日銀金融政策決定会合15:00
独消費者物価指数21:00
米コアPCE物価指数21:30

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。