ドル円は強い円高トレンド発生せず、日銀はYCC修正を実施【2023年7月31日】
2023年7月31日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 金曜日の日銀会合ではYCC修正を実施、長期金利を1.0%に引き上げ
- YCC修正もショートカバーで141円台に急騰、総裁はハト派メッセージ
- ショートカバーが一服して円高方向に再度トライする可能性
ドル円テクニカル分析
4時間足のドル円チャートを分析するト、直近の大きな下降トレンドのフィボナッチリトレースメントが強く意識されていることが確認できる。141.950円は61.8%に該当し、反落している。日銀政策発表直後は大きく下落したものの、買い意欲が強く、141.15円の半値付近まで回復している。
141.955(直近高値)から下降トレンドラインを引くことができる。今後、上昇を示唆するシグナルの1つとして、下降トレンドラインを上方向にブレイクするかどうかがポイントとなる。
デイトレード戦略(1時間足)
4時間足の分析を考慮して、1時間足チャートを分析する。1時間足を見ると、高値が切り下がっていることが確認できる。141.15円の抵抗帯は非常に強く、YCCの金利上限引き上げは現在の緩和策終了の一歩と受け取られる可能性が高く、上値がだんだん重くなるのではないかと予想される。
デイトレード戦略としては売り方向を狙いたい。下降トレンドライン付近で新規売り、139円の後半で買戻しをイメージする。下降トレンドラインを明確に上回れば、ストップロスとする方針。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
140.15円・・直近下落トレンドの半値
140.28円・・フィボナッチ38.2%
市場センチメント
USDJPY 売り:59% 買い:41%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
中国製造業PMI | 10:30 |
ユーロ圏消費者物価指数 | 18:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。