ドル円に上昇圧力が強まる、長期金利が2014年以来の高水準に【2023年8月1日】

2023年8月1日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 債券市場の長期金利が0.6%を超える、2014年以来の高水準
  • 日銀は金利を抑えるため臨時の国債買いオペを実施
  • 日銀が金利抑制措置に動いたため、円が全面安でドル円やクロス円が上昇

ドル円テクニカル分析(日足)

日足のドル円チャートを分析すると、直近の高値である141.95円を上抜けし、24日移動平均線も上抜けしている。非常に力強い上昇トレンドが発生している。通貨強弱を考えると、円が全面安となっており、ドル円に上昇圧力が掛かり続けている状況だ。

直近の高値を明確に上抜けたことで、ダウ理論による上昇トレンドが発生したことになる。主要な抵抗線がほとんどなく、テクニカル的には日足単位で145円を目指して上昇する可能性がある。

【USDJPY/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

デイトレード戦略としては買いを仕込みたい。142.50円はやや強めの抵抗線であるが、1時間足の直近高値である142.68円を上回れば、ストップを巻き込んで143円台に急騰する可能性が考えられる。

GMMAの長期線(赤線)を見ると、間隔が広がっており、強い上昇トレンドを示唆する形式となっている。今週の上値予想は143.91円付近であり、上昇が見込めそうだ。円を買う理由としては長期金利上昇だが、日銀は臨時の国債買いオペを指示して金利を抑えようとしている。

以上を考慮すると、現段階のトレンドとしては買いに適した相場と言えそうだ。ただし、突然の急落やニュースには十分注意したい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

143.85円・・主要な抵抗帯

141.90円・・直近の支持帯

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:67% 買い:33%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日本失業率8:30
豪政策金利発表13:30
米ISM製造業購買担当者景気指数23:00

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。