ドル円は堅調に上昇、日銀政策は予想よりも緩やかに転換【2023年8月2日】
2023年8月2日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ドル円は一時143.55円まで上昇も利益確定の動き、過去3週間の最高値
- 米経済指標が市場予想を軒並み下回る、米株価は下落
- 豪中銀は政策金利の据え置きを決定、豪ドルに激しい売り圧力
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。141.95円の高値を上抜けた後、堅調に上昇している。昨日は利益確定の動きもあり反落したが、フィボナッチレベルが意識された。100%で反発しているため、押し目買い意欲は強いと判断する。日足単位の上値目安は145.70円であり、そこまで主要な抵抗線はない。
GMMAは間隔が広がっており、上昇トレンドは継続している。8月は夏枯れ相場とも呼ばれており、取引量が減少する傾向がある。そのため、深追いはしたくない。上昇目線を維持するものの、細かく利益確定をしていく方針。
デイトレード戦略(1時間足)
デイトレード戦略としては押し目買い。フィボナッチ100%が強く意識されていることが確認できる。朝方、143.50円から反落したものの、100%に該当する142.76円台で反発している。売りポジションが増加しており、143.55円を上抜ければ、ストップロスを引っ掛けて急騰する可能性がある。上値目安は143.85円を想定する。
本日は米ADP雇用統計、金曜日は米政府雇用統計があるため、ロンドン時間以降の動きには十分注意したい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
143.85円・・主要な抵抗線
142.78円・・フィボナッチ100%レベル
市場センチメント
USDJPY 売り:72% 買い:28%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米ADP雇用統計 | 21:15 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。