米CPIは予想を下回りドル円急騰、150円までの連騰再現の兆しも【2023年8月11日】
2023年8月11日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米CPIは3.2%と市場予想を下回る、9月FOMCの利上げ観測が後退
- 為替相場はドル買い優勢、ドル円は145円に迫る
- 昨年同水準では150円まで9日連騰記録有、要警戒
ドル円テクニカル分析
ドル円は145円台に接近している。背後の要因は、米消費者物価指数(CPI)の市場予想を下回る結果と、9月の利上げ観測の後退だ。米国経済のソフトランディングへの期待が強まり、リスク選好ムードでドル買いが加速している。
昨日は143.89円を明確に上抜けた。ダウ理論によれば、上昇トレンドが示唆されている。一目均衡表の遅行線もローソク足を上回り、基準線・雲の位置関係からも三役陽転し、上昇シグナルが発生している。高値警戒感はあるが、RSIは61となっており、上昇の余地はありそうだ。
デイトレード戦略(1時間足)
現在、ドル円のRSI数値が72に達しており、この水準は一般的に「買われすぎ」を示唆する。さらに145.07円はこれまでのチャートで強力な抵抗線として機能している。この2つの要因から、短期的には一時反落の可能性を強く感じる。
戦略としては、市場が十分に引き付けたところでの押し目買いを目指す。具体的には、RSIが70を下回り反落した後、再び上昇の兆しを見せるタイミングで新規買いエントリーを計画する。
エントリー:144円前半、特に144.10円付近をターゲットとする。
決済:145円の強力な抵抗線付近での利確を考える。
ストップ:143.85円にストップを設定し、不利な展開に備える。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
143.97円・・支持帯
144.10円・・強い支持帯
市場センチメント
USDJPY 売り:72% 買い:28%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英GDP | 15:00 |
米生産者物価指数 | 21:30 |
ミシガン大学消費者信頼感指数 | 23:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得