ドル円は145半ばまで上昇、2023年の最高値を更新【2023年8月15日】

2023年8月15日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • ドル円は145.58円まで上昇、2023年の最高値水準で終値を迎える
  • 取引量が減少する中、為替介入の雰囲気が当局になく円安圧力
  • 日米金利差が当分継続との観測でドル買い、ドル指数は上昇

ドル円テクニカル分析

ドル円の4時間足チャートを分析すると、2023年の最高値を更新しており、力強い上昇となっている。この上昇の背景には、ドル買いが非常に強くなっていること、そして日米金利差が意識されていることが主な要因と考えられる。金利差は通常、高金利通貨への投資を促進し、それが通貨の上昇をサポートする。

4時間足チャートのボリンジャーバンドを見ると、+1σ~+2σ間での推移が確認でき、これはトレンドを示唆するバンドウォークを形成している。目先の抵抗線としては145.90円が挙げられ、このレベルを突破すると、次のターゲットは147.30円となるだろう。

現在の動きとファンダメンタルを考慮すると、上昇トレンドの継続が期待される。

【ドル円/4時間足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析すると、ボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能している。RSIの数値は徐々に切り下がり、一時的な調整の動きが発生するかもしれない。為替介入の雰囲気は感じられないが、口先介入の可能性は十分考えられる。このような背景から、145円前半までの一時的な下落が予想される。

しかし、ファンダメンタルの観点から見ると、円安ドル高の流れは継続しているため、方向感は変わらないと見られる。

デイトレード戦略として、押し目買いの方針を採用する。エントリー価格を145.10円に設定し、利益確定のターゲットを145.75円にする。一方、ストップロスを144.75円に設定する。この戦略は、短期的な調整を利用して、再度の上昇を狙うものだ。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

145.90円・・主要な抵抗線

145.10円・・フィボナッチレベル

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:71% 買い:29%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
中国失業率11:00
英失業率15:00
米小売売上高21:30
カナダ消費者物価指数21:30

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。