ドル円は大きく下落、米労働市場が弱くなりドル安に【2023年8月30日】
2023年8月30日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米求人件数が2年ぶりの低水準、米労働市場がやや縮小
- 追加利上げ観測が後退して米ドル安に傾く、トレンド方向転換か
- ドル円は高値陰線を形成、145円台後半まで下落
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。147円台まで上昇した後、米経済指標の弱さが影響してドル安に転換し、145円台後半まで下落している。ローソク足は高値陰線を形成しており、売り圧力が強まっている兆候である。
さらに、RSIでダイバージェンスが出現しており、これは上昇基調の弱まりを示しています。特に米労働市場の弱含みが見られる中で、トレンドが転換する可能性もある。本日はADP雇用統計。市場予想を下回れば、ドル円はさらに下落する可能性がある。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。短期移動平均線が中期移動平均線を下回り、デッドクロスが発生している。短期的な下落トレンドの兆候であり、売り場を探すのが適当と考える。
トレード戦略は戻り売り方針。エントリーの目安としては、146.20円付近での売り、決済目標は145.60円、ストップロスは146.50円と設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
146.28円・・ピボットポイント
145.60円・・主要な支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:63% 買い:37%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
ドイツ消費者物価指数 | 21:00 |
米ADP雇用統計 | 21:15 |
米国内総生産 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。