ユーロドルは上昇転換?EU圏の利上げ期待が高まり強い上昇【2023年8月31日】

2023年8月31日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米ADP雇用統計は市場予想を下回る、GDPも予想外に下方修正
  • 米追加利上げ観測後退でドル売りが加速
  • ゴールドは上昇、利上げ観測後退で買いが強まる

ユーロドルテクニカル分析

ユーロドル相場の日足チャートを分析する。ドイツやスペインのインフレが低下せず、ECBが利上げを迫られるとの見方が強まっている。さらに、本日はEU圏の消費者物価指数が発表され、市場の注目を集めている。

テクニカル面では、240移動平均線で反発し、24移動平均線に接触している。米ドル安の影響もあり、ユーロドルには強い買いが入っている。クロス円のユーロ円も2008年以来の高値を更新しており、ユーロ全体に買いが広がっている。

【ユーロドル/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ユーロドル相場の1時間足チャートを分析する。ボリンジャーバンドの+3σに接触して利益確定の反落が見られた。240移動平均線は上抜けており、短期移動平均線も上向き。これらの指標から、1時間足だけを見れば上昇トレンドが続く可能性が高い。ただし、日足を考慮に入れると、移動平均線や一目均衡表の雲が抵抗となり、積極的な買いは難しいと考える。

本日の方針としては、深い押し目を狙った買い。エントリーは1.09ドル、決済は1.0965ドル、ストップは1.0885ドルと設定することで、リスクを抑えてトレンドに乗りたい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

1.1012ドル・・主要な抵抗線

1.1000ドル・・ラウンドナンバー

1.0900ドル・・一目均衡表の基準線

【ユーロドル/1時間足】

市場センチメント

EURUSD 売り:72% 買い:28%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
EU消費者物価指数18:00
米個人消費支出価格指数コア21:30

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。