ドル円の上昇の勢いが減速、米雇用統計で今後の方向性が決まるか【2023年9月1日】
2023年9月1日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米雇用統計に注目、米労働市場の弱さが鮮明になればドル売りか
- ユーロ圏でスタグフレーション懸念、物価上昇と景気後退が同時進行
- ドル円は円高に傾く、円が全面高となり145円半ばで推移
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析すると、高値陰線が出現した後に下落基調が続いている。上値を追いかける勢いが弱まっており、深い調整の動きが考えられる。米雇用統計が今後の方向感を決定するキーとなる。
労働市場の弱さが目立っており、雇用統計が弱い場合、ドル安に傾いて円高になる可能性が高い。逆に、雇用統計が予想外に強いと、利上げ観測が高まり、高値更新を目指す可能性がある。市場参加者は雇用統計に注目しているため、その結果次第で大きな動きが期待される。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析すると、8月末のリバランスで円買いが強まり、NY時間に大きく下落した。本日の東京時間では反動で押し目買いが入る可能性がある。しかし、ロンドン時間以降は米雇用統計前に様子見姿勢が強まると予想。一目均衡表の基準線や短期移動平均線が短期的な上値目標値となる。米雇用統計後に方向感が決まりそうだ。
方針としては、東京時間は深い押し目買いを、ロンドン時間以降は雇用統計まで様子見。本日はスキャルおよび短期取引をイメージするため、エントリー方針などは見送りとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
145.60円・・日足の主要な抵抗線
145.00円・・ラウンドナンバー
市場センチメント
USDJPY 売り:65% 買い:35%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米雇用統計(NFP) | 21:30 |
カナダGDP | 21:30 |
ISM製造業購買担当者景気指数 | 23:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。