ドル円は147円半ば、コストプッシュインフレが懸念【2023年9月6日】
2023年9月6日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 原油価格が一時88ドル台に上昇、原材料価格のさらなる高騰が懸念
- コストプッシュインフレに伴う米追加利上げに警戒感
- 日米金利差が意識されドル高円安に傾向が強まったか
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。原油価格の大幅な上昇により、原材料価格の上昇がインフレを加速させるとの見方が強まっている。この背景から、インフレを抑制するための米国の追加利上げの可能性が高まり、ドル高の動きへと拡大した。
現在、ドル円は147円半ばまで上昇し、抵抗線を突破した。この動きを基に、次の上値の目安として上昇チャネルの上限バンドを注視すると、148.75円付近までの上昇が考えられるだろう。RSIは62となっており、上昇の余地は十分にある。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。RSIは70を下回り、現在64での推移となっている。この動きから、市場にはやや過熱感が感じられる。このような相場の場合、一旦の押し目を待つのが良いと考える。
具体的には、過去に市場が意識していた146.80円~147.10円のレンジまでの下落を待ちたい。ファンダメンタルの観点からも、上昇基調の継続が予想される。
本日のトレード方針は「押し目買い」。エントリーは147.10円および146.80円、目標としては148.20円、ストップは146.60円と設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
148.75円・・過去週足の高値
146.80円・・日足の水平線
市場センチメント
USDJPY 売り:81% 買い:19%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪GDP | 10:30 |
米ISM非製造業指数 | 23:00 |
カナダ政策金利発表 | 23:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。