ドル円にダイバージェンス出現、上昇の勢いが弱まる【2023年9月11日】

2023年9月11日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 早朝に146.60円まで窓を開けて下落、窓埋めの動きの可能性あり
  • 日銀総裁は年内にも物価動向を見極めるデータがそろうと発言
  • 日銀の政策正常化期待で円高に、ドル円でダイバージェンス出現

ドル円テクニカル分析

ドル円相場の日足チャートを分析する。ドルインデックスは8週連騰となり、過熱感を示唆している。この過熱感から、ドル買い基調が弱まる可能性が高まっており、ドル円も調整局面に入るかもしれない。

調整のターゲットとして、146.15円が考えられる。この水準では、一目均衡表の転換線と基準線が重なっており、強固な支持帯として機能する可能性が高い。さらに、RSIにはダイバージェンスが確認できるため、今後の基調転換、特に下落のサインとして注視する必要がある。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円相場の1時間足チャートを分析する。窓開けの動きを示しており、146円後半まで急落している。このような窓開けの後、東京時間の午前中に窓を埋める動きが多く見られるため、今回もその可能性が高いと考えられる。

146.90~147円付近は過去の取引でも反応が見られたため、抵抗帯として機能する可能性が高い。さらに、240移動平均線も近くに位置しており、このラインを意識した反発が期待される。ドルインデックスが過熱気味になっていることから、通貨の強弱に急な変動が生じる可能性もある。

トレード方針としては、深い押し目での買いを狙い、短期間での決済を考慮するのが良さそうだ。エントリーポイントは146.90円、146.65円、146.15円を目安に、ストップは145.90円、目標価格は148.86円とする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

147.00円・・ネックライン

146.15円・・テクニカル指標の支持線が集中

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:71% 買い:29%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
特になし

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。