ドル円は下落、日銀政策正常化期待が高まり円高に【2023年9月12日】
2023年9月12日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日本の長期金利が10年ぶりの0.7%台に、円高傾向になる
- 植田総裁は物価上昇に確信が持てれば様々なオプションがあるとコメント
- 日銀政策正常化期待で円買い、ドル高にブレーキが掛かる
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。植田総裁のコメントを受け、ドル円は一時145円台まで下落したが、24短期移動平均線でのサポートが確認できる。上昇の勢いは弱まり、RSIは57~65の範囲で横ばいを維持している。この短期移動平均線を下回ると、下落の勢いが増す可能性がある。
米CPIの発表を控えているため、今日の相場は昨日の動きを継続すると予想される。市場参加者は米CPIの発表に注目しているため、慎重な動きが続く可能性が高い。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。窓を開けての下落が確認できる。24短期移動平均線が240長期移動平均線を下回り、デッドクロスが形成されている。この24移動平均線が上値の抑制として機能している。
ドルの強さに一服感が出てきており、明日の米CPI発表までの間、ドル買いの動きは控えられると予想される。RSIは57を割り込み、50に向かっているため、その動きに注目が必要だ。今日の相場は円高傾向が継続する可能性が高い。
トレード方針としては、売りエントリーを146.55円、146.65円で検討し、ストップは147円、決済目標は146.19円とする。円高方向に動くことを確認した上でのエントリーが望ましい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
146.65円・・抵抗線(240移動平均線)
146.17円・・日足の意識される価格帯
145.90円・・直近安値
市場センチメント
USDJPY 売り:64% 買い:36%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英雇用統計 | 15:00 |
ユーロ圏ZEW景況感指数 | 18:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得