ドル円は上昇、米コアCPIは市場予想を上回りドル高に【2023年9月14日】
2023年9月14日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米コアCPIは前月比より上昇、インフレ加速が止まっていない
- 米追加利上げの可能性あり、為替市場はドル高で反応
- ドル円は147円後半まで上昇も上ヒゲが出現、上値は重たいか
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。現在、10日移動平均線をかろうじて上回っているものの、上値は重たく感じられる。上昇チャネル内のトレンドライン、一目均衡表の転換線・基準線、そして移動平均線によって支えられ、ジリジリとした上昇展開を維持している。
明確な下落要因は現れていないが、執筆時点での動きとしては、ドル安傾向がやや強まっている様子が見受けられる。短期的な動きを注視しつつ、中長期的な上昇トレンドの継続性にも目を向ける必要がある。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。米CPI発表後、一時147.70円まで上昇したが、その後3本の上ヒゲが形成され、売り圧力の存在が示唆される。現在、10移動平均線を下回っており、短期的にはドル安傾向が見られる。この動きが続けば、一目均衡表の雲の領域まで下落する可能性が考えられる。
240移動平均線に到達した際には、反発する可能性が高いと予想される。そのため、147円前半での押し目買いが戦略として考えられる。具体的なエントリーポイントは147.050円、ストップは146.85円とイメージしている。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
147.50円・・抵抗線
147.00円・・ラウンドナンバー/支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:67% 買い:33%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪雇用統計 | 10:30 |
ECB政策金利発表 | 21:15 |
米小売売上高 | 21:30 |
米生産者物価指数 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。