ゴールドは大きく下落、米10年債利回りが16年ぶりの高水準【2023年10月2日】
2023年10月2日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ゴールドは1900ドルを割り込み下落が強まる
- 米10年債利回りは2007年以来の高水準
- 米政府機関閉鎖回避、米インフレ指標が鈍化
ゴールドテクニカル分析
ゴールド相場の日足チャートを分析する。1900ドルを割り込み、5日間の連続下落を記録。米10年債利回りが16年ぶりの高水準に到達したことが、ゴールドの売り圧力の主要因となった。
ボリンジャーバンドでは、-2σ~-3σの間での動きと、トレンドを示すバンドウォークが形成されている。このバンドウォークにおいて、-2σ線が抵抗線として働く可能性が高い。このラインを上回らない限り、売りの流れは継続すると予想される。MACDは谷のヒストグラムを形成しており、どんどん大きくなっている。
過去のデータから、1825ドルと1810ドルが主要な支持線として挙げられる。また、RSIは29となっており、これは売られすぎの水準であるため、30を上回ったタイミングで利益確定の動きが出る可能性を想定したい。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールド相場の1時間足チャートを分析する。120MA、72MA、24MAが下方向のパーフェクトオーダーを形成し、下落トレンドが継続していることが確認できる。
RSIは一度上昇したものの、50を超えた後に再び30付近に戻ってきており、1回目の反発が終わり、再度の下落が始まる兆しを示している。ファンダメンタル面でも下方向の圧力が強く、1825ドルや1810ドルまでの下落が考えられる。
デイトレード方針は戻り売り。エントリーポイントは1862ドル、目標は1830ドル、ストップロスは1876ドルと設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
1871ドル・・主要な抵抗線
1825ドル・・主要な指示線
市場センチメント
USDJPY 売り:75% 買い:25%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日銀短観 | 8:50 |
ISM製造業購買担当者景気指数 | 23:00 |
パウエルFRB議長発言 | 深夜0時 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得