ドル円がNY時間に急落、日銀が為替介入を実施か【2023年10月4日】
2023年10月4日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日本当局による為替介入観測、150円台から147円台へ急落
- 為替介入後、149円台に回復しもみ合い相場へ移行
- 財務省は介入実施についてノーコメント
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。上昇チャネルを形成しており、150円を超えたところで為替介入が実施された。前回の2022年10月21日には151.950円で介入があり、その後127円台まで下落。為替介入は約1年ぶり。
24移動平均線や一目均衡表の基準線を割り込むと、昨年のような動きが再現される可能性がある。米経済指標が良好で高金利環境が続く限り、トレンド転換は難しいと予想。日銀の政策変更観測が高まれば起これば、下落のきっかけとなるかもしれない。
重視するとしているボラティリティは、昨年よりも低い。それでも為替介入が実施されたことは、150円以上の上値は当局も避けたい意向と見られる。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の日足チャートを分析する。1時間足では、急落後149円台まで回復。上下に大きなヒゲが確認できる。RSIは41で推移しており、240移動平均線での反発も見られる。一目均衡表の雲を下抜けているため、雲が抵抗帯として機能するか注目。しかし、240移動平均線を下抜けしない限り、積極的な売りは控えたい。
ファンダメンタル面では、日米金利差が中心となり、円安方向を示唆する。
デイトレード方針としては、149円前半での打診買いもしくは様子見を推奨。目標は150.25円、ストップは148.850円とする。2回目の為替介入の可能性は低いが、ストップロスの設定は必須と考える。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
148.75円・・介入後の反発価格
147.30円・・急落直後の反発価格
市場センチメント
USDJPY 売り:72% 買い:28%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
NZ政策金利発表 | 10:00 |
OPEC会議 | 19:00 |
米ADP雇用統計 | 21:15 |
ISM非製造業雇用指数 | 23:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得