ドル円は148円台で推移、米雇用統計に注目【2023年10月6日】
2023年10月6日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米長期金利の上昇が一服、米失業保険件数は予想を下回る
- 本日の米雇用統計に注目、市場予想は17万人で前回より鈍化予想
- ドル円は下落、24移動平均線と一目均衡表の基準線が支持線
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。24日移動平均線と一目均衡表の基準線が明確な支持線として機能している。特に、24移動平均線は過去7回以上での反応が確認でき、前回この線を割った際には、142円から137円までの大きな下落があった。
また、一目均衡表の基準線も8月以降一度も割れていない。RSIは57付近での推移が続いており、8月から57を下回る動きは見られない。
今夜の雇用統計の発表をきっかけに、これらの支持線を割れるような動きがあれば、下落の流れが強まる可能性が高い。しかし、雇用統計発表までの期間は、相場の動きが限定的となると予想される。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。昨日の安値は148.25円付近であり、このレベルを割れば売りが優勢となる可能性が高まる。現在、長期金利は高水準を維持しているが、少しの下落でもドル売りが進行しやすくなる。148.25円を下抜けると、次のターゲットは147.87円となるだろう。
市場の注目は米雇用統計に集まっている。今回は、米の追加利上げの可能性を示す特に重要な米雇用統計となる。ADPのような予想を大きく下回る結果が出れば、金利が低下し、ドル売りが進むと予想される。逆に、予想を上回れば、ドル買いが進み、150円を再び目指す可能性がある。雇用統計発表までの期間は、相場の動きが限定的となると予想される。
デイトレード方針としては、雇用統計前に決済する条件のもと、売りエントリー。エントリーポイントは148.60円、決済は147.87円、ストップは149.15円とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
148.25円・・前日の安値
147.30円・・急落直後の安値
市場センチメント
USDJPY 売り:69% 買い:31%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪小売売上高 | 9:30 |
米雇用統計 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得