ドル円上昇、米インフレ指標が上振れるも利上げ慎重姿勢が示唆【2023年10月12日】

2023年10月12日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米生産者物価指数が予想を上回る、影響は限定的
  • 米FOMC議事要旨では利上げ慎重姿勢が示唆、高金利維持も追加利上げ観測後退
  • ドル円は上昇、利上げ観測後退でドルが相対的に強くなる

ドル円テクニカル分析

ドル円相場の日足チャートを分析する。現在、10移動平均線を上回る位置に推移している。しかし、再度150円を目指すのか、あるいはレンジ相場が続くのかの判断は難しい状況だ。

米国においては、利上げのピークに達しているとの見方が強まっており、今後は金利の維持から利下げの方向にシフトするとの予想が出ている。この利下げ観測が現実となれば、それは円高要因として作用する可能性がある。

そのため、積極的な買いは控えたい状況だが、短期的にはレンジの上限価格までの上昇を見込むことができる。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円相場の1時間足チャートを分析する。現在、レンジ相場が続いており、148.25円から149.50円の間での取引が主流となっている。RSIは55となっており、上昇基調は継続しているものの、150円を超える勢いはまだ感じられない。米国の追加利上げ観測の後退を背景に、円買いが強まる可能性も考えられる。この状況を踏まえ、レンジの上限近くでの売りを考えるのが適切と判断する。

本日の具体的なトレード方針としては、エントリーは149.45円、決済は148.85円、ストップは149.75円とする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

149.45円・・レンジ上限価格

148.25円・・レンジ下限価格

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:74% 買い:26%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
英国内総生産15:00
米消費者物価指数21:30

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。