ゴールドは3月以来の急騰、イスラエル付近での紛争エスカレート懸念【2023年10月16日】
2023年10月16日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- イスラエル情勢は緊迫化、ガザ地区への地上侵攻を準備
- サウジアラビアはイスラエルとの国交正常化を停止、イランは猛反発
- 安全資産に資金が集中、ゴールド・スイスフランが特に買われる
ゴールドテクニカル分析
ゴールド相場の日足チャートを分析する。現在、240日移動平均線に接触しており、下降チャネルの上限バンド付近での動きが見られる。一目均衡表の遅行線はローソク足を上抜けている。
テクニカル的には、ここでの反落の可能性が考えられるが、現状はファンダメンタルが主要な動きを引き起こしている。特に、イスラエル周辺の紛争がエスカレートする場合、ゴールドの上昇が予想される。中東諸国の反応や米国債利回りの動向、そして米金融当局者のハト派的な姿勢もゴールド相場に影響を与える要因となる。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールド相場の日足チャートを分析する。現在、非常に大きいボラティリティの中でゴールドは上昇している。1時間足のRSIは85に達しており、70を下回るタイミングで利益確定の売りが出る可能性があるが、この状況では70を下回ってもすぐに売りシグナルとは捉えにくい。
上昇トレンドに乗るためには、押し目を待っての買いが良い。1907ドルは大きな支持線として機能するだろう。現段階からの早急な買いエントリ-は控えたい。デイトレード方針としては、RSIが70を下回り、調整が終わった後に買いを考える。エントリーは1907ドル、決済は1967ドル、ストップは1895ドルとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
1967ドル・・月足単位の抵抗線
1948ドル・・過去の主要抵抗線
市場センチメント
XAUUSD 売り:77% 買い:23%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日鉱工業生産 | 13:30 |
NY連銀製造業景気指数 | 21:30 |
FOMCメンバー講演 | 23:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得