ユーロドルは下落、中東情勢の長期化懸念で安全資産が買われる【2023年10月19日】

2023年10月19日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • ガザ地区での病院攻撃で中東情勢は複雑化、イスラム諸国はイスラエルを非難
  • ゴールドに資産が集中、安全資産に資金が集中
  • ユーロドルは下落、欧州通貨ではスイスフランが買われる

ユーロドルテクニカル分析

ユーロドル相場の日足チャートを分析する。一目均衡表の基準線が抵抗線として機能し、ユーロドルは反落している。米国の外交難航と中東情勢の複雑化が市場の不安を煽り、安全通貨であるスイスフランや米ドルが買われ、ゴールドも急騰している。これは投資家のリスク回避姿勢を反映している。

一方で、EU圏の消費者物価指数は市場予想通りに推移し、インフレ抑制の環境下で米ドルが支持されている。今後の注目ポイントは、1.050ドルのラウンドナンバーを下抜けるかどうかである。

【ユーロドル/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ユーロドル相場の1時間足チャートを分析する。現在、トレンドレス相場となっているが、一目均衡表の転換線が抵抗線として機能している。RSIは43で、50を下回っていることから、下落基調が優勢であると判断できる。

フィボナッチの61.8%が1.050ドル付近に該当し、この1.05ドルのラインが今後の焦点となる。1.05ドルを明確に下抜けることが確認できれば、1.045ドル付近までの下落が期待される。

デイトレード方針は、1.05ドルを明確に割ったタイミングでの売りエントリー。エントリーターゲットは1.05ドルを下抜けた後、決済は1.0465ドル、ストップは1.055ドルとする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

1.050ドル・・ラウンドナンバー

【ユーロドル/1時間足】

市場センチメント

EURUSD 売り:23% 買い:77%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
豪雇用統計9:30
米フィラデルフィア連銀製造業指数21:30
パウエルFRB議長講演翌1:00

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。