ドル円のボラティリティが減少、大きなトレンドの前兆か【2023年10月20日】
2023年10月20日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ゴールドの急騰が止まらず、中東紛争の長期化を市場は懸念
- 米外交の空振りが浮き彫りに、中東から欧州圏にかけてデモが活発化
- ドル円のボラティリティは2022年3月以来の低水準に
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。現在、1日の平均ボラティリティが2022年3月以来の低水準であり、149.65円~149.95円の狭いレンジで推移している。米パウエル議長の発言と米FRBの追加利上げの可否が市場の焦点である。
レンジブレイクが起きれば、大きなトレンドが形成される可能性がある。上にブレイクすると為替介入のリスクがある一方、中東情勢が米・EUを巻き込むと、安全資産とされるゴールドと円が買われる可能性がある。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。今週は非常に狭いレンジ、約30Pipsで推移。パウエルFRB議長の発言や米金利政策が焦点。150円付近での推移が続き、RSIも50付近で方向感が乏しい。
一時的な売りの動きが散見されるが、すぐに押し目買いがはいり、円高基調にはなっていない。ファンダメンタルを考えると、上下のどちらにも動く可能性があり、市場は方向を模索している段階だろう。トレードは慎重に進めたいが、深い押し目を狙うのが良さそう。
デイトレード方針は、エントリーは149.45円、決済は149.90円、ストップは149.20円を目安にする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
149.85円・・レンジ上限
149.35円・・レンジ下限
市場センチメント
USDJPY 売り:75% 買い:25%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日消費者物価指数 | 8:30 |
英小売売上高 | 15:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。