ドル円は下落、日銀政策修正の報道で円買いが強まる【2023年10月31日】
2023年10月31日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日銀政策修正報道により、日本時間深夜に円買いが強まる
- 本日の日銀政策会合結果と総裁会見に注目
- 政策変更なしとなればドル円が急騰する可能性
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。現在、日銀の政策修正の可能性に市場が反応し、円買いが進んでいる。この影響で、ドル円は148.80円まで下落した。テクニカル面では、24MAを割り込んでおり、これは過去にも反応が見られた重要なラインである。さらに、一目均衡表の基準線も支持線として機能している。
また、RSIが57を割ったことも大きい。今後、50を割るかどうかに注目したい。
長期金利も上昇傾向にあり、1%の上限に近づいている状況だ。もし日銀が政策を修正する場合、ドル円はさらに下落する可能性が高い。逆に、政策修正がない場合は、市場の失望から円売りが進み、150円を大きく超える上昇が見られるかもしれない。今後の日銀の動向と市場のリアクションに注意が必要だ。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。朝方から売りが強まり、日本時間深夜にレンジを下抜けて下落した。今日は日銀の政策決定が焦点であり、特に15:30の黒田総裁の記者会見に市場は敏感に反応する可能性がある。
政策に修正がなければ、ドル円は急激に上昇し、152円まで円安が進むかもしれない。逆に政策修正があれば、146.20円まで急落する可能性も考えられる。
このような状況下、デイトレードの方針としては、東京時間のトレードを控えるのが適切と考えられる。ロンドン時間以降に相場の状況を見ながら、臨機応変に対応したい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
149.80円・・昨日の意識された価格帯
148.80円・・過去の支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:65% 買い:35%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日銀金融政策発表 | 11:30 |
日銀記者会見 | 15:00 |
EU圏消費者物価指数 | 19:00 |
カナダ国内総生産 | 21:30 |
米消費者信頼感指数 | 23:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得